世界最高水準の技術力で日本を席巻 分散型パワコン

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世界のサーバー電源市場の50%以上のシェアを占め、大手IT企業にノートパソコン用アダプターを毎年8000万台以上供給する、台湾を代表するグローバル企業デルタ電子。スイッチング電源のリーディングカンパニーが、その技術力を導入して工期短縮、ランニングコストを削減し、変換効率が高い分散型パワコンシステムを開発・提案する。

デルタ電子株式会社 代表取締役 柯 進興 氏(こう・しんこう)
デルタ電子株式会社
代表取締役 柯 進興 氏(こう・しんこう)

デルタ電子が自社ブランドで日本市場に太陽光発電用パワーコンディショナを投入し、注目を集めている。同社では従来の単相パワコン(4.0kW、4.5kW、5.5kW、5.9kW)、メガソーラー用三相パワコン(16.5kW、20kW)モデルに加え、今年、ミドルソーラー用50kW、10kW級のパワコンを新たにラインナップする予定だ。

デルタ電子はもともと変換効率の高いスイッチング電源のメーカーとして知られ、2002年には世界のサーバー電源市場の50%以上のシェアを占めた。また、大手IT企業にノートパソコン用アダプターを毎年8000万台以上供給するなど、モバイル電源分野でも市場を牽引する。パワコン開発にも早くから取り組み、2003年にはヨーロッパで250Wのマイクロパワコンを開発し、EU各国での導入実績がある。

デルタ電子20kWパワコン
デルタ電子20kWパワコン

同社の柯 進興代表取締役は「当社はスイッチング電源の世界最大のサプライヤーです。パワーコンディショナの開発にあたっては電源開発で培った技術を注力し、96%以上という高変換効率を達成するとともに、薄型コンパクト化を実現しました。2013年には日本市場で自社ブランドパワコンの販売を開始しましたが、すでにEUにおいては2008年、世界初の20kWパワコンが開発された実績があります。 また1991年、電源メーカーとして日本に進出後、2009年より大手メーカーにパワコンをOEM供給し、累計3万台を出荷しています。すでに20年以上にわたる日本市場でのビジネス展開から蓄積した技術・ノウハウをパワコンの仕様・機能やサービス面にも取り入れ、日本の気候風土やビジネス環境にマッチした製品を提供しています」と日本のEPC、発電事業者に向け自社製パワコンの特長を訴求する。


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