圧倒的な高出力で省エネを実現! 自然な色再現で眼にも優しい「プラズマ照明(PLS)」(2ページ目)

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さらに、波長の短い青色の光は高エネルギー可視光線(HEV)と呼ばれ、紫外線と同様、網膜障害への懸念が指摘されているが、白色LEDはその青色波長成分が極端に多いため、近年、いわゆるブルーライトの問題として話題になっている。さらに青色の光は波長が短いため、空気中のチリや水蒸気にぶつかって乱反射しやすく、眩しく感じられるという。

これに対し、プラズマ照明のスペクトルは、全ての色がまんべんなく表現される太陽光のスペクトルと似ている。そのため、より自然な色を再現できるという。すでに韓国では野球場や陸上競技場などにプラズマ照明が導入されており、選手や観客からも、「従来の水銀灯照明に比べて明るく見やすく、目が疲れにくい」「ナイターでもデーゲームに近い感覚でプレーや観戦をすることができる」と好評だ。照明を選ぶ際、実際に利用する人にいかに快適な環境を提供するか、単に発光効率だけでは表せない部分も重要な選定ポイントとなる。

野球場

光の直進性に優れ、メンテナンスも容易

プラズマ照明は、「光の直進性」についても優れているという。スペクトルをみればわかるとおり、白色LEDの明るさの源泉は青色LEDだが、青色の光は波長が短いため、空気中の水蒸気やチリに反射してしまう。空の色が青く見えるのも、太陽の光のうち、波長の短い青い光が水蒸気をはじめとする大気中のさまざまな物質に反射して拡散してしまうからだ。このため、白色LEDを光源とする投光照明は、20~30m先であればそれほどでもないが、100m以上先を照らそうとすると、空気中の様々な物質に拡散してしまい、減衰してしまう。これに対し、プラズマ照明は、より波長の長い成分を多く含むため、同じ全光速であっても、より遠くに光を運ぶことができる。これも、ルーメンパーワットだけではわからない光の性質である。

実際、あるゴルフ場では、32台の水銀灯を13台のプラズマ照明に置き換えたところ、200ヤード先の平均照度が66ルクスから100ルクスに、250ヤード先では20ルクスから50ルクスに増えた。台数が半数以下に減ったにも関わらず明るさが倍近く増加している。これにより、電力消費を大幅に削減できるのだ。

Before 水銀灯32台→After プラズマ照明(PLS)13台

また、プラズマ照明は他の照明とは異なり、電極を持っていない。水銀灯やLED照明が経年変化による電極の劣化に伴い、少しずつ光束が低下してくるが、プラズマ照明は電極がないため、長期間、購入時の光束を維持することができる。メンテナンスにおいても他の照明と比較して、優位性が高い。LED照明は、光源となるLEDが劣化して必要な光量を保てなくなった場合、その照明自体を交換しなければならないが、プラズマ照明はユニット構造をもっているため、メンテナンスパーツを交換することで初期の状態に復旧させることができる。比較的容易にメンテナンスが可能で、装置ごと交換する場合に比べてコストも大きく削減することができる。

光束(明るさ)維持率の変化

光束(明るさ)維持率の変化

同社はこの春、1kWタイプもリニューアルした。具体的には、内部構造を密封化することで、雨や風、害虫などが中に入るのを防ぎ、コンパクト化を実現。コンパクトになったことで施工性の向上や設計の自由度が上がったと好評だ。同社では、ゴルフ場や野球場などスポーツ施設を中心にプラズマ照明を展開しようとしており、今月28日からスタートする「スポルテック2015」にもプラズマ照明を出展予定だ。

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