エネルギービジネス次の10年 ~電力市場のフロンティアを目指せ~
日本のエネルギー分野では半世紀に一度と言われる大きな制度改革が進んでおり、30兆円と言われる巨大な市場の変革に多くの企業が関心を寄せている。しかしビジネスチャンスを見出すためには、市場動向を冷静に見極める必要がある。以下では、電力を中心に今後の市場動向を考えてみる。
今後、電力市場は縮小傾向に
まず、市場規模について考えると、日本の電力市場は縮小傾向にある。これまで民生分野のエネルギー消費は増加傾向にあったが、住宅やオフィスの規模、電力消費機器の数、世帯数等の増大はピークを越え、今後は省エネルギーや人口減少の影響が徐々に顕在化することになろう。産業分野では、円高の是正で国内回帰の動きがあるとはいえ、製造業が収益の中心を海外に据え地産地消の生産体制を整備していく方向性は変わらない。産業分野でも省エネルギーは着実に成果を上げる。日本国内で電力消費が増える要素は見当たらない。
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