化石燃料依存度は増加の一途、いっそう増す再生可能エネルギーへの期待

現在確認されているエネルギー資源の可採年数は、石炭が最も多い。また、石油や天然ガスは埋蔵されている地域に偏りがあり、石炭は石油や天然ガスに比べ、アジア、太平洋地域をはじめ広く世界中に埋蔵されている。
エネルギー資源の確認可採埋蔵量
石炭の埋蔵量は推定8600億トン程度とされている。石炭資源は先進諸国とアジア地域に幅広く存在し、中国、インド等では主要なエネルギー源となっている。石油の在来資源の埋蔵量は1630億トン(1兆2400億バレル)で、その6割が中東地域に存在している。可採年数(2008年生産量を基準)は、世界平均で41年である。天然ガスの在来資源の埋蔵量は186兆立方メートル(原油換算で約1700億トン相当)であり、石油ほどの偏在はないが、中東地域とロシアに資源が多い。非在来型資源のうち炭層メタン、稠密地層ガスは米国が既に商業利用している。メタンハイドレートは賦存量が膨大であるが、商業生産のめどは立っていない。発電用の水力資源の推定には大きな不確かさが伴うが、技術的に利用可能な資源量の推定結果によるとアジア地域の資源が最も大きく、南米、欧州、北米がこれに続いている。(世界エネルギー会議 2010年調査報告より)
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