ドイツO&Mリーディングカンパニーのノウハウとは(2ページ目)
ドイツのコンポーネントメーカーやEPC事業者はまずドイツ国内のマーケットに照準を定め、その後ヨーロッパのマーケットへ、そして更に世界へと展開していきました。O&M企業も同じような傾向にあるのでしょうか?
レーマンどの国でもO&Mマーケットは常にEPCマーケットと繋がっています。最初に設置容量があって、そこからO&Mサービスの需要が生まれてくるのです。ところが、ドイツのO&M業界にはヨーロッパの他の国よりも時間的なアドバンテージがあります。そのような背景から、EU各国のO&M業界でドイツ式ノウハウの需要が高まるだろうと期待されています。しかし、これは一時的な現象で、数年後にはイタリアやスペインなど他国のマーケットでも、その国独自のノウハウのレベルがドイツに追いつき、蓄積されていくと私は見ています。
最新O&M技術を日本へ提供
土肥PV業界におけるすべての競争はドイツから始まり、ヨーロッパ、そして世界に広がっていきました。つまり、ドイツは日本の3~4年先を行っていると言っても過言ではないでしょう。
最も激しいといわれるドイツのO&M市場の競争をくぐり抜けて、確固たる地位を確立した強みとは何でしょうか?
レーマンその勝因はまず、競争相手に比べて極めて早い時期にO&Mに特化すると決断したことです。二つ目は、最初から今に至るまでO&Mだけを手掛けたことです。我々はプロジェクトディベロッパーでもなければ、EPC事業者でも商社でもありません。この二つが当社にO&Mのノウハウを蓄積させ、イノベーションの進む時期にマーケットリーダーとなる機会を与えてくれたのです。
EPC事業者はビジネスモデルや会社の体制を変えるのに苦労します。当社は若くフレキシブルな会社であり、そのような大きな負担がなかったためにO&Mに特化し、専門領域を発展させられたのです。
ダールグリーンテック社がO&Mに特化しているように、当社パワードゥーは太陽光発電所向けのITサービスに特化しています。特色ある領域を専門化することで成功を収めることができたのだと考えています。
レーマンより専門領域に特化していくことでこそトップになれるのです。
ダール当社がクオリティーの高いインテリジェントなソフトウェアを開発し、グリーンテック社がそのソフトを使ってメンテナンスサービスを計画、運用することで、どんな発電所に対しても、適切なO&Mサービスを提供できます。
土肥将来のプランや日本市場への参入についてお聞かせください。
ダールより省力化を推し進めて全自動で遠隔監視とライフマネージメントができるソフトウェアを来年に向けて開発しています。
レーマン日本のPV及びO&Mマーケットには強い関心を持っています。急成長した市場ながらも技術力があります。質の高いサービスが要求されるでしょう。また同時にヨーロッパのO&M企業が日本市場に参入するには商習慣の違いや障害があり、単独での参入は難しいということも十分に理解しています。
だからこそ日本のスペシャリストとパートナーシップを築けたことは大きな強みとなります。今後、パートナーであるヨーロッパ・ソーラー・イノベーションと日本のマーケットへ我々のサービスを提供していきます。
ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション株式会社〒100-6512 東京都千代田区丸の内1-5-1
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