ZEHに最適ソーラーシステム(2ページ目)

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従来のネジより高いネジ山と挿入を誘導する低いネジ山を最適な形状にすることで設置時の強度を最大限高めた。「ネジ山を高くすると強度は増しますが板が割れやすくなるためにバラツキが大きく、また、施工時にネジを入れづらくなります。強度とバラツキの小ささが両立できる最適なネジ山形状を検証しました」と中津川製作所 営業部 住宅用太陽光発電システム営業課 営業担当課長 鈴木 一生氏。さらに、ネジ先端に設けたV字形状の4ケ所の切り溝で穿孔性を高め、施工のしやすさにも工夫を凝らしている。そして、ネジに樹脂コーティングを施すことで結露の発生リスクを軽減させた。

野地板施工の決め手は、独自開発の特殊ネジ
野地板施工の決め手は、独自開発の特殊ネジ

ネジ引抜強度比較試験では、従来のネジに比べて約1.2倍の強度を確認した。ネジの強度が上がったことで固定の金具の取り付けに必要なネジ数を減らすことができ、屋根へのダメージを最小限に抑え、同時に施工にかかる時間の短縮にもつながった。

4重の防水構造
4重の防水構造

太陽電池モジュールの設置で懸念される水漏れへの対策も万全だ。例えばスレート屋根では垂木固定で培ったノウハウを野地板固定にも活用した4重防水を採用している。屋根材の特性を把握した上で、あらゆる流水経路に対して防水対策を施している。「雨水は屋根の上から下に流れるだけだと考えられがちですが、表面張力によって屋根材の隙間を下から上に浸水することもあります」と多くの施工実績から収集した情報や検証により、この防水対策を確立したと鈴木氏は語る。

25年もの長期保証を可能にした安心品質

そして、驚くべきは太陽電池モジュールの出力に25年もの長期の保証制度があることだ。鈴木氏は「長く住み続ける住宅に設置するものだからこそ、安心してご使用いただけるように、その長さに沿った保証が必要です」と話す。この長期の保証期間は、品質に対する三菱電機の自信の表れともいえるだろう。

設計段階で一つひとつの部材をじっくりと吟味して採用しているため、高い耐久力を持っている。そして、その耐久力の検証では、温度や湿度、荷重や塩水といった試験はJIS規格を上回る厳しい自社基準を設けて試験を行っている。さらに、モジュールを全水没させて行う『絶縁試験』や積雪によるフレームの引っ張りへの耐性を検証する『フレーム曲げ試験』という独自の試験や複数の要素を組み合わせて負荷する複合試験もあるという。よりシビアに検証することで製品の品質を担保しているのだ。

自社開発・国内生産にこだわっているのは、ユーザーに信頼される品質を保つことはもちろん、日本特有の風土や環境、住宅事情を理解しているからこそ日本の住まいにマッチした製品を生み出すことができるという信念の表れなのだ。

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