月額1万円以下でO&Mサービス・売電補償・保険までパッケージ化(2ページ目)

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サービスの充実で分譲太陽光事業の売上も前年比140%

PV事業部 部長 吾妻 大樹氏
PV事業部 部長 吾妻 大樹氏
PV事業部 営業1課 小林 浩佳氏
PV事業部 営業1課 小林 浩佳氏

もともと電現ソリューションは低圧を中心とした分譲太陽光発電の開発・販売を主力事業とし、全国約500区画にのぼる発電所の販売実績を有している。当初、これらの分譲太陽光発電所向けに開発したのが「eyeeco」だ。リーズナブルな価格設定について、同社プライム事業部の藤澤浩二部長は「分譲事業でダイレクトにお客さま様の情報が得られるので、そこからお客様がメンテナンスにかけられる金額を割り出し、本当に必要なサービスだけを絞り込み、パッケージにすることで価格を抑えました」と話す。たとえば年間180~200万円の売電収入の場合、平均月収は15~17万円。ここからローンの返済金額を差し引くと、O&Mにかけられる費用はせいぜい1万円程度になるという。

こうしたワンストップサービスをラインナップに加えたことが、同社の太陽光発電の分譲事業にも好影響をもたらしている。PV事業部の吾妻大樹部長は「当初は、お客様からメンテナンスなどのサポート体制や保険について尋ねられると、それを一度持ち帰って、関連会社を紹介するなどしていました。しかし、投資家の方は購買意欲が旺盛で、その上、スピード感を要求されるので、商機を逃すことも多かったです。eyeecoをラインナップに加えたことで提案に付加価値が付き、結果的には昨年度の事業部の売上は前年度比140%と大きくアップしました」と「eyeeco」開発の効果を指摘する。

またPV事業部営業1課の小林浩佳氏は「トラブル発生時に、問合せ先が明確になっていることが、eyeecoが選ばれる大きな要因であると思います。問合せ先が保険会社なのか、販売会社なのか、パネルメーカーなのか、PCSメーカーなのか。特に保険に関しては、ユーザー様が保険会社と折衝することは時間と労力が必要になります。このような課題に対して、相談窓口が一本化されていることがeyeecoを評価いただくポイントであり、eyeecoを通じて弊社の信頼性を高め、ブランド力強化にもつながっています」と話す。

営業に専念できる環境を整備し、売上を伸ばす

こうしたユーザーに配慮した商品設計が評判をよび、同社の顧客以外の発電事業者や販売会社などからも「eyeeco」のサービスを導入したいとの引き合いがきているという。

「発電事業者の方が、様々なO&Mサービスの中からどんなサービスを選んだらよいか、わからないのが実情です。そうした中で販売店が売上を伸ばすためには信頼のできる安価なO&Mサービスを取り扱うことが欠かせません。しかもサービスを外注化することで、営業マンが営業に専念できる環境を整備することができます」と藤澤氏。

現在「eyeeco」の導入実績は全国で500件を越え、さらに電現ソリューションでは全国の太陽光発電システムの販売会社や施工会社を対象に、「eyeeco」を取り扱う代理店を募集している。同社ではこうした代理店網を通じて3年間で約1万区画に「eyeeco」を導入したいとしている。

最小限の項目で最大限の効果を得ることができるO&Mサービス「eyeeco」。取扱に際して販売店や施工店にも負担が少なく、さらに低圧太陽光システムの事業者にも、収益を圧迫せずにO&Mを導入できるとあって好評を博しており、また「定額制」という新しいコンセプトは、これまでになかった需要や新しい顧客を取り込むことができるだろう。

「eyeeco(アイエコ)」についてのお問い合わせはこちら
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