パワコン選定で収益性に大きな差! 20年で7億円も(2ページ目)

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展示ブースの中でも目をひくのが40フィートコンテナに入ったパワコンシステム
展示ブースの中でも目をひくのが40フィートコンテナに入ったパワコンシステム

また、家庭用の場合には、売電収益よりも、自家消費としてどれだけ年間のエネルギーコストを抑えることができるか?という視点を重視する。

特に、ドイツ・欧州では日本でのHEMSより1歩進んでおり、各家庭内の電気機器を連携させるマネジメントシステムがあり、それらのオンオフだけではなく、使用量を両節するといったシステムとも連携している。このシステム連携で、家庭用の年間エネルギーコストを大幅に削減する提案もできる。

蓄電やマネジメントシステム
蓄電やマネジメントシステムと組み合わせて、『エネルギーコストを削減する』が家庭向けのキーワード

さらに、エネルギーマネジメントをするにあたり重要になる蓄電池に関しては、多くのメーカーとの提携によるラインナップ化を進めている。

様々な蓄電池メーカーとのパートナーシップ
様々な蓄電池メーカーとのパートナーシップも結ぶ。
左:メルセデス、中:テスラ、右:パートナーシップ一覧

intersolar内でも注目の蓄電池メルセデスとテスラについては、ともにパートナーを結んでおり、実機も展示。それだけではなく、様々なメーカーとのパー トナーシップをすでに締結しており、幅広い顧客ニーズにこたえられる。

サービスの質を担保するのは、30年の歴史が持つ経験とデータ

SMAは、太陽光向けのパワーコンディショナーを提供しはじめてから、30年の歴史を持つ。つまり、『30年間のデータの蓄積がある』ことを意味する。30年の間、家庭用、業務用、業務用の中でも分散型・大型のセントラルと、専業メーカーとして、総合的なラインナップをそろえ、極寒の地から、砂漠、強風など、様々な屋外環境にさらされてきた。この経験とデータこそが、お客様に最適なエネルギー管理を提案できる何よりの根拠だと言う。

『理論上、弊社と同じことを言うことはできるかもしれませんが、実際にどういうデータが存在するか?に基づいて、商品開発や、設計提案をする点において、他メーカーとは決定的に異なる』と今津氏は言う。

今回のインターソーラーでも、展示ブースにひっきりなしに訪れていた顧客の数や様子を見ていると、長年の取引先も非常に多い。30年の歴史を何よりあらわしているといえよう。

また、本展示会では、SUNNY BOY STORAGE 2.5バッテリー用パワコンがees賞を受賞したほか、カリブ海のSt. Eustatius島でSMAが展開する太陽光発電用ディーゼルハイブリッドシステム「Outstanding Solar Projects」部門のintersolar賞を受賞。同社の高水準かつ革新的な能力が改めて示された形となった。

次回は、パシフィコ横浜で開催されたPVJapan2016併設の再生可能エネルギー世界展示会で、今津氏が講演した『パワコンのあり方、使い方』について、レポートする。再生可能エネルギーを使う発電設備の規模が大きくなればなるほど、パワコンの性能と安定性が経済性を左右する。技術視点も交えた内容なので次回も期待されたい。

パワコン選びによる収益試算や、インターソーラーでの出展内容についてのお問い合わせは、下記問合せフォームから。 発電所の試算に関するお問合せ
SMAジャパン株式会社
〒105-0014 東京都港区芝3-23-1
セレスティン芝三井ビル8階



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