製造行程からPDCAにいたるまで圧巻のドイツ工場
ドイツ経済の中心地フランクフルトから200kmほど北に位置するカッセル。ここに、創立35年を迎え20カ国以上で事業展開しているSMA Solar Technology AGの本社、開発研究所、生産工場、実証実験の発電所がある。環境ビジネス編集部が、本社工場の取材を通して、生産体制や『センドバック方式』と言われる、不具合へのPDCA対応の徹底ぶりなど見てきた。今回は写真を中心に、滅多に見られない工場内をご覧頂きたい。
効率的で整然とした工場に感嘆の声
今回の取材時には、日本からSMAの取引先も20名程度工場見学に来ていた。
一同が驚きの声をあげたのは、工場内の行き届いた清潔感と、無駄のない配置についてだった。日本の製造業でも、当然清潔で無駄のないラインというのは当然であろうが、繁閑によって、効率的にラインを組み替えられる仕組みになっていたり、不具合が出たらすぐにその場で判明する仕組みがあったりと、一見しただけでその行き届いた様子が伺える。
そこで実際にあがった声が下記のような内容だ。
『余分な動きがなく、効率的。さらに工場内は、静かで綺麗。5Sがしっかりと行き渡っている。』という工場内の整頓が行き届いている様子や、効率的な工場の仕組みに感嘆の声が多かった。
『ほうき・ちりとりが1つの棚ごとに全て取り付けてあり、そういったところからも徹底ぶりを感じた。正直、海外企業のイメージが変わった。部品を床に落としてしまったら、製品に不具合や破損がなくても、そのまま取り付けることなく、使用せずに別箱で回収していた。他のメーカーではそのまま付けて製品化するところもあったため、細かなところまで徹底している。』という外資系企業の中でも、ドイツ製造業SMAへの徹底ぶりに感心する声もあった。
さらに、『床や、台車も耐電防止仕様になっており、作業環境(感電しない)を配慮した構造になっていた。』と従業員への配慮についても感心する声もきかれた。
以下、一部ではあるが工場内の写真を掲載する。やはり、百聞一見にしかず、ではあるが、その一端を感じて頂きたい。
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