O&Mだけではない!太陽光発電所の収益を最大化する、8項目の発電所診断(2ページ目)

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幅広いO&Mを可能にする独自点検

同社は、さまざまなニーズに対応した幅広いO&Mを提供している。

そのメニューを大きく分けると、1回単位の「スポット点検」と、「定期点検」の2つになる。

「スポット点検」には、「太陽電池モジュールスポット点検」と「発電所全体スポット点検」があり、前者は太陽電池モジュールの外観、電圧値・電流値を精密機器を使って点検。通常発見しにくい不具合箇所や改善ポイントなどを提案する。

モジュールにおける出力低下の事例としては、モジュール表面の異物付着を原因とするものに加えて、日当たり状況の変化(影の増大)によるもの、モジュール下面の空気対流の悪化によりモジュール温度が上昇するケース、ホットスポット(局部温度高)現象によるもの、PID現象(メガソーラーなどの高電圧下のシステムで発現する劣化現象)によるものなどがあるという。

「発電所全体スポット点検」では、太陽電池モジュールの点検に加え、発電所を構成する機器の総点検を行なう。

「定期点検」では、発電所全体の年次点検に加え、月次点検の回数や内容はニーズにより選べるようになっている。

また、必要箇所に限定した点検、標準点検に含まれない点検項目の追加など、点検メニューをカスタマイズすることができる。

国内レベルを凌駕する水準の診断・評価基準

さらに同社で行なっているのは、設備診断・評価サービスだ。

大規模太陽光発電設備 点検・確認・評価項目

発電設備は、単に発電していればよいというわけではなく、本来の発電量も含めた品質、価値基準がある。先に書いたように、適切ではない設置、不具合を改善することによって、価値が高まるケースもある。

なかにはモジュールの品質が低く、十分な発電量が得られていない場合もあり、経年劣化なのか、元の品質なのか、同社では調べることのできる計測装置も有しているという。

同社では、設置された太陽電池モジュールを取り外すことなく、I-VカーブトレーサーやEL発光試験器、ストリングチェッカー、サーモカメラなどの特殊試験機を用いて、工場出荷時と同等の試験を実施している。

発光確認試験風景

さらに、一般的には検討されていない「事業性(システム性能)」「売買事業継続性(収支の健全性)」「生産性(発電効率、コストパフォーマンス)」など、8つの観点からの評価を行なっている。

代表取締役 岩元孝一郎氏
「代表取締役 岩元孝一郎氏」

「当社には、ベースに火力発電所のシステム設計をずっと行なってきたプロとしての強みがあります。その尺度、目線をもって診断・評価できる点が、他社には真似ができないところだと自負しています」と、岩元代表は語る。

そして、「当社の5カ所のメガソーラー発電所では、実験の場として常に改善点を探しています。実際に、さまざまな不具合を発見しては改善してきたので、経験値が違います。数パーセントの改善でも長期間では大きなものになる」と、同社のエネルギーソリューション事業部営業部部長の合屋立氏は胸を張る。

最近では、太陽光発電所を転売するケースも増えており、信頼度の高い第三者の評価として、同社の診断・評価結果は、販売希望者はもとより、銀行にも頼りにされているという。また、メガソーラーの業者、建設関係者からも、プロの目からのお墨付きを得たいというニーズがあるという。

同社は、質の高いO&M、設備診断・評価サービスをリーズナブルな価格で提供しているが、その秘密はサービス内容の標準化にあるという。

同社のプロ意識と改善への取り組み姿勢に関しては、自社製品を納品した先にも改善提案を行ない、「その姿勢が信頼できる」と新しい契約につながったと、同社技術グループグループ長の小野貴輔氏は言う。

事故を未然に防ぎ、設備の価値を高めるためにも、プロの厳しい目による診断・評価、O&Mを活用してみてはいかがだろうか。

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