インバランスリスクをゼロに 新電力事業新規参入者を徹底支援

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ポテンシャルの大きな電力の小売事業はこれから正念場を迎える。バランシンググループの新電力メンバーとなり、需給調整のシステム、ノウハウを活用することで、新電力事業では成しえない電力小売事業の安定黒字化を実現する。

※こちら、もしくは文末より「丸紅のバランシンググループ組成について」資料ダウンロード頂けます。

丸紅のバランシンググループ組成について

低圧の電力小売自由化が解禁されて3ヶ月。電力小売りに参入する新電力は300社を突破した。一方、制度変更やシステム障害などにより、送配電事業者から小売事業者への使用量送付の遅れ、スマートメータ設置の遅れ、さらに新電力の計画データの不備によりインバランス量(料金)が算定できないなど不具合も発生し、混乱の幕開けともなった。

漁夫の利を得ようと、全国で様々な企業が群がったが、顧客獲得、確保のための付加価値提案が満足にできずに、計画半ばでとん挫するケースや「計画値同時同量制度」に伴うインバランスリスクにかかわるコスト負担がのしかかる問題に直面している。

電力会社の切り替え申請数も、現状ではいまだ、一般家庭の契約口数約6253万件の1.8%程度とみられる。また新電力の中には電気事業に新規参入した不慣れな事業者も多く、すでに登録抹消したケースもある。今後、撤退企業も増加するとみられている。

新電力が抱える悩み

まだ掘り起こされていない大規模市場をめぐり競争激化

電力小売りの草分けである丸紅グループの丸紅新電力が電源調達受託、需給運用受託、制度変更に対応した高度なシステムを利用した事業支援などのサービスを掲げ、バランシンググループ(代表契約制度)の結集に動いている。

同社は国内第3位の小売電気事業者(新電力)として1400MW強の顧客基盤を持ち、丸紅グループとして424 MWの電源を保有している。

バランシンググループとは複数の新電力がグループを組成し、グループ全体で電力の需要と供給のバランスを調整することにより、需給ギャップ(インバランス)発生によるペナルティを低減させる仕組みで、グループ規模が大きくなるほど、効果が大きい。しかも、丸紅新電力が提供する需給運用委託サービスは他社のサービスの多くが、インバランスのペナルティを委託元の新電力が負担する取り決めになっているのに対し、丸紅が全額負担。

つまり、委託元の新電力はサービス費用を固定費に計上するだけで、リスクをヘッジし事業の収支を見通すことが可能となる。

パラジンググループ

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※バランシンググループ組成についての資料ダウンロードはこちら

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