倉庫・工場、12m高天井照明で90%節電(2ページ目)

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厳格な品質管理体制で各国の要求事項を満たす製品を供給

同社は全世界6拠点で構成されるアイキューグループの日本法人。同グループはマレーシアに本部を置き、企画、設計開発、製造、品質管理、販売、アフターサービスまで完結する一貫性をとり、主にヨーロッパ、アメリカ、日本の大手照明メーカーやホームセンターへOEM供給、または自社ブランドで販売を展開するなどグローバルに販売顧客ネットワークを持つ。マレーシア証券取引所の上場企業だ。1979年創業以来、赤外線センサーのパイオニア企業としてセンシング技術を培ってきた。毎年順調に売上を伸ばし続けてきており、強固な財務基盤を有している。

製造拠点となるマレーシアの工場では、年間約550万台の生産体制を敷き、厳格な品質管理体制によって信頼性の高い製品を市場に供給している。製品の開発段階では仕様に合わせて必要な評価試験を実施するとともに、国際安全規格をベースに各国の要求事項に沿った品質基準を導入し、第三者認証機関テュフ ラインランドの認証を受けている。

実証試験を繰り返し、光学系と信号処理の精度を高め、安定したセンサーの感度を実現
実際の施工現場で想定される厳しい使用環境(高所、高温など)で実証試験を繰り返し、
光学系と信号処理の精度を高め、安定したセンサーの感度を実現している。

一方、生産工程においては、基板、半製品、完成品それぞれの工程において全数機能検査を行い、さらには出荷前に全数4時間の点灯検査を実施している。「様々な市場ニーズ、使用環境、気候風土を踏まえて製品開発と品質管理を行っています」と藤永氏。例えば高所からの検知を可能にするセンサーの開発においては、実験室での評価にとどまらず、実際の施工現場で想定される厳しい使用環境(高所、高温など)を再現して、実証試験を繰り返して製品化する。

省エネの入り口として、水銀灯からLED照明への切り替えが進んでいるなか、工場や倉庫といった作業者の有無に関わらず終始照明を点灯しているような場所では電気代を水銀灯比90%削減するアイキュージャパンのLEDセンサーライトが革新的な省エネを実現するだろう。

同社は照明のLED化を検討している事業者のもとに出向き現地調査を行い、メリットを明確にした上で製品の提案を行う。現地調査では工場や倉庫のポイントとなる場所にモニタリングセンサーを設置し、人の出入りを観察。

人の滞在時間=点灯時間と仮定し、最低限必要であろう点灯時間を測定する。

その点灯時間を現場の稼働時間で割ったのが『点灯率』だ。「24時間365日営業しているある缶工場の点灯率は3.7%でした。24時間中、人通りがあるのはたったの1時間であるにも関わらず、安全を考慮し常に点灯している状態でした」と藤永氏は語る。この場合、同社の製品を導入すれば電気代の削減率は98%を超える。「Lumiqs HB-700」の先行予約は、今秋から受付を開始する予定だ。

【省エネ活用レポートをダウンロードできます】

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アイキュージャパン株式会社 アイキュージャパン株式会社
〒520-3031
滋賀県栗東市綣6-12-7
http://lumiqs.jp/


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