雑草対策の強い味方!イタリア製「大型ラジコン草刈機」が日本初上陸
開発・設計・施工にワンストップで取り組むギガソーラーが自社開発したモニタリングシステムや大型ラジコン草刈機を導入して、収益を拡大するソリューションを提案する、攻めの保守・点検事業に乗り出す。
FIT以降の革新技術を注ぎ込み発電量アップ
太陽光発電所の未着工案件の建設や既存発電所の収益改善を図る改修工事など、難易度の高い案件の開発に定評のあるギガソーラーがO&M事業に本格的に参入した。
同社は現在、北海道で10数件の開発に着手している他、計10数MWの改修工事を受注している。こうした開発・設計・施工事業から蓄積された技術・ノウハウがO&M事業に投入される。
ギガソーラーは不動産、システムメーカー、ファイナンス、建設などのエキスパート企業がそれぞれの知見・技術を持ち寄り設立した太陽光発電のジョイントベンチャー集団。エキスパート企業各社の特長を活かし、事業に必要なソフトウェア、部材などを自社開発し、現場で活用できることが強みだ。
同社代表取締役の青木克伸氏は「O&Mにはメンテナンスで現状の発電量を維持する『守りのO&M』と、収益を拡大する『攻めのO&M』がありますが、当社が目指すのは後者の『攻めのO&M』です」と明言。
「太陽光発電は新しい産業であり、未だに「正しいメガソーラーの作り方」などというものはありません。10社あれば10通りの発電所ができあがる、試行錯誤の業界です。
特にFIT以降、日々、新しい設計思想、工法、重機、運用・管理方法など革新技術が生まれています。例えば、最新の設計思想に基づき、パネルとパワコンとキュービクルをつなぐ電気系統の接続の仕方を変えるだけで、数%の発電ロスを解消することが実証されています。そうした新たな知見・技術を取り入れて、現場に足を運び、架台の取り付けやボルトの緩みがないか、錆、施工不良はないかと構造面をチェックし、かつ蓄積データを解析して見えない電気の流れを把握することで、お客様に改修案を提案していきます。
そうして20~25年先までを見据えて、収益の最大化を図るサービスを提供するのが当社の特長です」と自社サービスについて説明する。
全国ネットのALSOKとコラボで発電所の警備・運転監視
もちろんO&Mの主要業務である点検作業も厳密にかつ効率的に実施。その中枢を担うのが自社開発した遠隔監視のモニタリングソフトウエアである「Giga・モニタリングシステム」だ。
「現地でパネルを1枚ずつテスターで調べても、計測中に日照条件や気温などが刻々と変化し、均等、かつ正確なデータがとれません。一方遠隔監視のモニタリングなら瞬時に1万枚のパネルでも発電量の情報が取得でき、その蓄積したデータを解析することで潜在的な問題点の早期発見が可能です。本当に必要な保守管理とは、現場で多くの特殊検査機器を並べ、必要以上のコストをかけることではなく、常時モニタリングによって、必要な情報を正確に収集し、そのデータを解析し、小さな変化を見つけていくことです。このデータを有効に分析し、評価する経験とノウハウが最も重要だと私は考えます。」と青木氏。
「発電所の潜在的な問題点の中には、電圧が低い時だけ症状の現れるのも、逆に電圧がピーク時にだけ症状が現れるものもあります。こうした潜在的な問題点に対しては、現地でどのような高価な検査機器を並べても、なかなか気付くことができません。ですから、現地で行う定期点検は年1回とし、通常は測定する必要がないと思われるような過剰な検査項目など、無駄なコストも省いた適正な価格でサービスが提供できます。一般的には定期点検にて潜在的な問題点を見つける、ですが、当社ではモニタリング解析によって潜在的な問題を見つけ、定期点検ではそれら重要点検箇所を絞り込んだ上で検査に入っていきます。」と青木氏。
通常、モニタリングシステム導入にはランニングコストがかかるが、「あくまで我々が請け負うO&Mサービスに必要不可欠な監視、診断のためのソフト」と位置付け、課金はしないという。
さらに、全国にネットワーク網を敷くALSOKが24時間365日、資産警備・運転監視に当たってくれるのも心強い。盗難などを防止する一方、万が一の「パワコンの停止や異常」の際も、ALSOKのガードマンが迅速に駆け付け、ギガソーラーの指示と再起動マニュアルに従い、発電ロスを最小限に抑える。こうしたギガソーラーとALSOKのコラボにより、施主に警備・監視システムとメンテナンスをセットにした安全・安心なサポートサービスを提供する。
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