雑草対策の強い味方!イタリア製「大型ラジコン草刈機」が日本初上陸(2ページ目)

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雑草対策の切り札となる大型ラジコン草刈機

イタリアから取り寄せた大型ラジコン草刈機
イタリアから取り寄せた大型ラジコン草刈機

青木氏によるとO&Mは対象とする領域により、大きく3つに分かれるという。架台基礎などの構造部、メンテナンスの中心となる電気系統、それに発電所に影響を与える外的要因だ。外的要因とは具体的には寒冷地での雪害、パネルの日差しを遮る雑草などで、そうした要因を取り除く場内整備もメンテナンスの一つ。特に、刈っても刈っても生えてくる雑草は太陽光発電にとって、もっとも厄介な存在で、しかも今まで対策が手薄の領域だ。

雑草対策としては、通常、年に春、夏、秋の3回の草刈りが行われているが、ケーブルを切断したり、パネルを破損したりといった事故が絶えない。防草シートや砂利を敷き詰めても、効果は限定的で、かえって草刈作業の妨げにもなりかねない。

そこで、青木氏がイタリアまで足を運び、地元の重機メーカーと契約し導入を決めたのが、産業用の大型ラジコン草刈機だ。これを日本の太陽光発電用に改良したことで、架台の支柱を傷つけることなくパネルの下でも安全かつスピーディーに作業できる。60度の勾配も登り、狭い場所にも自在に入っていけるので、傾斜地に立地する発電所などにも対応でき、さらに、刈った草は細かくチップ状にしてしまうため、草の回収、産業廃棄といった手間、コストも抑えられる。

従来の草刈りとの比較動画
ラジコンによる草刈機操作風景
ラジコンによる操作風景

「雑草対策は時間も費用もかかるし、皆さんが頭を抱えている問題でしたが、この草刈機を導入すると20人/日の区域でも、2人/日程度で作業をすることができます。しかも、まだ試験中ですがアタッチメントを交換すると除雪にも活用できるので、積雪の多い発電所でも冬季の発電停止のリスクを下げることができます」と期待が大きい。

青木氏は「困ったらギガソーラーに相談しよう」という企業を目指すという。

「まだまだ、太陽光発電業界は新しい産業であり、O&Mを含めて未熟で完成されていません。O&Mの定義さえ明確ではない。そうした中で日々、現場に足を運び、お客様と問題に取り組み、必要な専用部材、工法、ソフト、機器を開発し、時には海外メーカーとも提携し、安全、高品質なサービスを迅速に安価に提供していきます。この業界では3年前の設計思想、技術や工法などは、すでに常識ではないのです」と前向きに事業を見据える。

【イタリア製「大型草刈機」についてのお問い合わせ】
お問い合わせはこちら
株式会社ギガソーラー
〒105-0021東京都港区東新橋2丁目
9番2号パラッツォジーラソーレ7階
TEL:03‒6435‒9378


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