再エネの変革者はどのように発電事業を進めているか(2ページ目)
―日本と海外、どのように事業展開をレノバでは考えていますか

木南:日本で一番の再エネ発電事業者になるという目標を掲げています。日本の再エネ発電事業はまだ初期段階にあり、これからさまざまなシステムを開発しコストを下げていくまでには時間がかかります。
例えば、バイオマス発電の場合、ボイラーから倉庫の在り方、燃料の調達方法にいたるまで最適なビジネスモデルを模索しています。新しいモデルの開発を加速化し、発電コストの安い電源を実現することが自立可能なエネルギーシステムの構築につながります。
再エネが広く普及している欧州ではコスト競争力も進んでおり、例えばフィンランドの場合、プラントの大型化による発電効率の追求と国内材の徹底した活用によってバイオマスの発電コストは5円/kWhといった先行事例もあります。(熱の販売もあるので、日本と同じ扱いにはできませんが)。ドイツの架台メーカーは世界50カ国に販売しているなど、国内だけにとどまらずその技術を世界に発信しています。
一方、FITの導入が遅れたことによって日本はこうした競争力や普及の面において遅れをとっていますが、今後は日本勢もそのクオリティの高さなど独自の強みを活かして世界にどんどん打って出るべきだと思います。当社は『日本とアジアにおけるエネルギー変革のリーディングカンパニーとなること』をビジョンとして掲げており、現在海外ビジネスを担当する部署を立ち上げてアジア地域のプロジェクトの開拓に入っています。
国によって規則や気象条件が異なるので、どの再エネ電源が適しているのか、日本で築き上げてきたモデルをそれぞれの特性に合わせて適用させ実績を上げていきたいです。
―レノバ、スマートエナジー、日本の再エネを創っていくベンチャー企業の同志としてどのような事業展開を互いに期待していますか
木南:スマートエナジーさんには今後も新しいO&Mの仕組みをクリエイティブに開発していってもらいたいです。そして、どんどん提案をぶつけてきて欲しいですね。海外の事例や現場で得たソリューションを積極的に展開して欲しいと思います。
大串:ベンチャースピリッツを忘れずに積極果敢に事業を展開し、日本にとどまらないアジアをはじめとする海外への飛躍を期待しています。


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