世界的潮流の太陽光発電システムを構築するメリットとは(2ページ目)

  • 印刷
  • 共有

グローバルな調達網を駆使し、1,500V仕様の機器・部材を調達

1,500Vシステムはこのようにシステムコストを削減することができるが、EPC事業者には、機器選定や施工に当たり信頼性・安全性・耐火性への十分な配慮が求められる。

川崎氏は「1,500V仕様の自社製モジュールを調達できることの強みを活かし、モジュール品質を厳格に検証し、高圧化に伴うパネルの劣化で出力低下を招くPID現象のリスクをコントロールしています。自社製モジュールを使えることは、納期の確約やコスト削減にもつながります。また、日本では製品化されていない1,500V仕様の高品質で安価な部材・機器をグローバルに調達できることも強みです。たとえば、当社が採用する接続箱は日本製が14回路なのに対し、20回路組み込むことができますし、遮断機は火災が起きやすいヒューズ式ではなく、ブレーカー式を採用しています」とグローバルな調達網を持つ強みをアピールする。さらに、設計面でも独自のノウハウを社内で標準化するなど、他社との差別化を図る。

日本ブランド初の1,500V仕様モジュールで、コスト競争力を強化

アンフィニがEPC事業に参入したのは2008年で、設備工事業界などで大型プラント工事を経験してきたスタッフが結集し、特高を含め1,000件以上の案件を手掛けている。さらにアンフィニでは2017年、結晶系モジュールでは国内最大級となる太陽光モジュール製造工場を福島県内に新設し、年間100MWのモジュールを出荷する計画だ。

「昨年実施された経済産業省の特高太陽光発電の第1回入札結果を見ると、自社製モジュールを活用できる外資系モジュールメーカーが落札しているのが目立ちます。当社技術部でも今後、福島工場のモジュールをEPC事業に組み込むことでコスト競争力を強化し、特高・高圧案件の1,500Vシステム化を日本で、さらに海外でも進めたい。発電事業者様、EPC様に当社のソリューションサービスをご提供することで、再エネ電源の拡充、さらに社会に貢献したいと思っています」と川崎氏。日本ブランド初の1,500V仕様モジュールを取り入れたEPC事業の今後の展開が注目される。

【アンフィニへのお問い合わせ】 アンフィニへの問い合わせはこちら


アンフィニ株式会社
【大阪本社】大阪府大阪市浪速区湊町1-4-38
【東京本社】東京都中央区晴海1-8-10


この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)