パワコンと蓄電池、両社の強みを活かした蓄電システムソリューションを提供(2ページ目)

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用途に合わせた最適なシステムを設計

蓄電システムは、周波数調整、キープシフト、自家消費、マイクログリッドなど、さまざまな用途で幅広いニーズが見込める。ただし、それぞれの用途で、提供するシステムは変えていく必要がある。

「世界においては売電と自家消費がメイン、日本の場合は蓄電システムを使ったFITへの対応と自家消費、産業用に注力しています」(Wu氏)。

SUNGROW-SAMSUNG SDIの社長Wu Jiamao氏
SUNGROW-SAMSUNG SDI
社長 Wu Jiamao氏

SUNGROWは、2018年3月9日、東京で開催された『PV EXPO2018』で、日本の事業者と戦略的パートナーシップを結び、北海道地域に設置される約30MWhの蓄電プロジェクトのためにターンキー蓄電システム(ESS)を提供する予定であることを発表している。

SUNGROW-SAMSUNG SDIが提供する最先端のNCMリチウムバッテリは、高いエネルギー密度と長い寿命、深い充電/放電能力を特長とする。SUNGROWのシステムソリューションは、日本の電力市場における電力制限を考慮して設計され、太陽光発電にESSを追加して24時間連続の電力発電を実現することで、パートナーシップを結んだ日本の事業者から高い評価を受けている。

「我々は世界での実績を重ね、技術、ビジネス、再生可能エネルギーの普及の3つの側面での問題を解決してきました。例えば、それが24時間発電し続けるシステムです。このシステムでは、初期投資を抑え、売電収入を上げるだけでなく、再生可能エネルギー比率を上げることもできるのです」(Wu氏)。

初期投資については、パワコン、蓄電池、EMSをまとめてコンパクトなかたちで提供することで、抑えることができる。パワコン、蓄電池の両方を知る同社だからこそ、システム設計でも余計な部分をそぎ落とした最適な設計が実現できるという。

「SUNGROWとSAMSUNG SDIの持つ、パワコンと蓄電池の豊富なノウハウを、システム設計に活かしています。システム設計においては、パワコンと蓄電池、両方のノウハウが必要で、片方だけでは最適なシステムを設計することはできません」(Wu氏)。

グローバルでの実績が武器

日本を「戦略上非常に重要な国」と捉えているSUNGROW-SAMSUNG SDI。

「日本の場合は太陽光発電所の中に蓄電池を追加する事例が多いですね。蓄電池を追加することで、収益を上げ、系統の安定化にも寄与できます。また、今後は産業用の自家消費システムも重視していきます」(Wu氏)。

同社の強みは、グローバル企業として中国だけでなく、アメリカやヨーロッパなどの先進国で、既にさまざまな形の提案、実績を持つこと。その実績に基づいたブランド力、技術力が顧客からの信頼の礎となっている。

「日本はとてもレベルが高い市場ですが、その日本市場の要求を満たすように我々はシステムを設計したいと考えています。今後もより多くのお客さまの信頼を得、『SUNGROW-SAMSUNG SDIのソリューション・サービスはとても良い』という評価を得るため、努力していきたいです」(Wu氏)。

※『蓄電システムソリューションの概要』資料のダウンロード

ダウンロード資料イメージ
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Sungrow-Samsung SDI Energy Storage Power Supply Co., Ltd
東京都千代田区神田須田町1-7-9 VORT
秋葉原 maxim 5F
TEL:03‐6262‐9917
Mail:Japan@sungrow.cc

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