ガス小売参入のハードルを下げる支援サービス登場!(2ページ目)

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取次店方式のスケールメリットを活かし、リスクを回避

しかし「小売電気事業に参入して間もない」「需要家件数が少ない」「投資余力が十分ではない」「スピーディに事業をスタートしたい」など、TEA社とダイレクトに契約を結ぶことが難しい事業者も多い。ASTRA社がこうした課題に向けて用意したのが、同社を経由してTEA社のプラットフォームサービスを活用できる取次店方式のプランというわけだ。

今村氏は「TEA社のプラットフォームサービスを採用すること、および事業者の既存のリソースを活用することで初期投資を大幅に削減できます。しかし、TEA社と一社単独で取引するには、自社で100%事業リスクを負わなければなりません。弊社の採用する取次店方式は、インバランスリスク等を協業によるスケールメリットを活かすことで補填し、回避することができます。また弊社が代表してガス小売事業者登録をすることで、協業する皆様は小売事業者登録なしで、最短4ヶ月ほどでガス小売事業に参入することが可能です」と話す。

加えて取次店方式では、各事業者が今まで小売電気事業などで培ってきた独自のノウハウや知見をそのままガス小売事業に活かすことも可能だ。

クラウドサービスがキーとなる。「『雲の宇宙船』は様々な料金プランに対応でき、請求のための情報もデータベースから簡易に受け取ることができます」と今村氏。さらに保安業務体制を構築し、定期保安消費機器調査だけでなく、開閉栓の対応や国への報告義務についてもサポートする。

ASTRA社ではすでに数社と取次契約の交渉を開始している。また、TEA社では2018年9月現在、一部を除く関東エリアに限定しサービスを提供しているが、今後は中部、関西エリアなどでのサービス展開を進めている。

今村氏は「新電力の皆様とともに、シンプルなステップでガス小売事業に参入できないかと考えた結論が取次方式でした。皆様には電力と同時にガスを販売する体制を作っていただき、長く協業できるスキームを構築したい」と呼びかける。

今後同社のサービスは、中小規模の新電力がガス小売事業へ参入する足がかりを得られるタイムリーなサービスとして、注目が集まりそうだ。ASTR社では、当日セミナーに参加できなかった小売電気事業者や地域エネルギー企業のアライアンスを募集している。

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