「低FITの先にあるチャンス」 どう生き残る?(2ページ目)

  • 印刷
  • 共有

集中化・自動化でO&M効率化

低FITを乗り切るには、「O&Mのコスト削減も必須」であり、「キーワードは2つ、『自動化』と『集中化』」と佐藤氏は話す。

「発電所の規模が日本の十倍から百倍の中国やインドでは、人が発電所に入って計測をして…というメンテナンス方法は不可能です。しかし発電量の管理と安全性の担保は必須です。ここから見えてくるのが、『自動化』と『集中化』の重要性です」(佐藤氏)。

同社の分散型パワコンでは、例えば、ストリング単位で監視することで、日々の発電量をリアルタイムに確認すると同時に小さな不具合も早期診断できるようにしている。また、IVカーブを遠隔測定できる機能も搭載している。

また佐藤氏は、「日本では発電所で何か問題が起きたとき、これはモジュール業者に聞いてみよう、あれは工事会社に聞いてみようと、担当が細かく分かれているのが現状です。それぞれのスキルが高度なのはすばらしいことですが、中国・インドは集中化で効率化に成功しています」と話す。中国・インドでは、各発電所のデータを集中して数人のオペレーターが管理し、不具合あればオペレーターがワーカーに報告。ワーカーは現場に行き、「モノを交換」する。こうした集中・一括管理で、コストを抑えているのだ。

日本市場向け 今後の投入製品ロードマップ
日本市場向け 今後の投入製品ロードマップ
画像クリックで拡大

今後投入される新システムとは?

最後に佐藤氏は、今後、同社が日本市場に投入予定のソリューションについても話した。

翌年度以降さらに盛んになる自家消費システムに対応した監視システムは既に市場に投入済みです。今後は、SIMカードに対応したルーター機能付きの監視システムを導入することにより、スタンドアローンで発電所管理ができる仕組みを構築することができるようになります。また、将来的には同社のAI技術を各製品・各監視システムに応用した精度の高い監視管理体制づくりも進められているという。

これからの太陽光ビジネスでは、方法を変えていくことは必須だ。ただ、両面モジュールや追尾式架台といった最新技術を導入するだけでは不十分。同社ソリューションと組み合わせれば、最大限の発電につながっていくはずだ。

資料ダウンロードはこちら!
華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)
TEL:03-6266-8008
〒130-0013
東京都墨田区錦糸3-2-1 アルカイースト7F


この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)