高出力モジュールの新シリーズを世界同時発売
太陽電池世界大手のトリナ・ソーラーが4種類の高出力モジュールの新シリーズを発売した。MBB (マルチバスバー)、両面ガラス、両面発電、ハーフカット技術などを独自に統合した高効率化シリーズは高出力、高い付加価値により、メガソーラーから自家消費用発電所まで、多様なアプリケーションケースに対応する。
なお、これら新モジュールの仕様・特徴など詳細が記載された資料を公開しています。こちら、もしくは文末より資料ダウンロードできます

ハーフカットセル採用、革新的な統合技術で最大出力400W以上を達成

太陽光発電製品・ソリューションのグローバルトップメーカー、トリナ・ソーラーが新たに4種類のモジュールシリーズを世界同時リリースし、注目を集めている。同社は昨年来、水上太陽光向けの「フローティングシステム」などのパッケージソリューションで市場に攻勢をかけているが、満を持して投入したのが今回の新シリーズだ。
新シリーズのモジュールは、高効率シリーズの「Honey」と「TALLMAX」、両面ガラスシリーズ「DUOMAX」、 両面発電シリーズ「DUOMAX Twin」、および美観シリーズの「HoneyBlack M」。いずれも同社の先端技術を独自に統合し、高出力、高い発電量を実現した高効率化シリーズだ。発電所規模やロケーション、投資コストなど多様な要件に対応したタイプをラインナップ。アプリケーションシナリオに即して、最適なモジュールを選択することができる。
トリナ・ソーラー・ジャパン 営業技術サポート部の鹿野 康行氏は「今回の新シリーズではすべてのモジュールに、電流値を半分にし、抵抗を低減することで発電効率を高めるハーフカットセルを採用。加えてMBB(マルチバスバー)電極、両面ガラス、両面発電などの先端技術を組み合わせ、量産レベルでモジュールの最大出力400W以上を達成しました」と胸を張る。
たとえば、モジュールの出力が370Wから415Wに増加すると、システムのBOS(周辺機器)コストが4.5~8.5%、均等化発電原価(Levelized Cost of Electricity:LCOE)が 2.5~4.6%削減することが見込まれるという。LCOEとは建設費から運転・維持費までの全コストを生涯発電量で割ることで算出される数値。LCOEが低減すればするほど、発電事業者は高い収益を確保することが可能となる。

マルチバスバーの量産化技術を開発し、中国でトップシェアを獲得
トリナ・ソーラーのこうした高出力化技術や量産化技術は同社の研究開発体制による継続的なイノベーションから生み出されたものだ。現在まで出願した太陽光関連の特許数は1,300件以上に及ぶという。たとえば、MBB関連技術についても、24件の特許を取得している。


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