地域に密着、『自家消費型』発電所の普及を目指す(2ページ目)

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架台採用の決め手はコミュニケーションと迅速なレスポンス

尾賀亀の太陽光発電事業の取り組みは、本社とSSの屋根置き型を皮切りに、現在、FITを活用した小松市(出力522kW)、福井県あわら市(868kW)、滋賀県甲賀市(855kW)の3つの野立発電所が稼働しており、現在、新たに近江八幡市(1,900kW)と小松市(1,040kW)の発電所が建設中だ。

リープトンエナジーの架台が採用されたのは、建設中の小松市の案件。発電所の立地する地域は豪雪地帯で、年間の発電量は高いものの、積雪によるリスクがあり、特殊な地質だ。そのため、太陽電池モジュールには発電効率の高い単結晶両面発電タイプを採用したが、課題となったのが架台の選定だった。

「発電所は当社の財産であり、原価を抑えた投資を追求する選択肢もあり得ましたが、やはり自然災害に強く、性能の良い発電所をつくり、20年以上しっかり運営するというポリシーが基本にありました。そこで架台についてもメーカー15社からご提案をいただきました。アレイの構成とその荷重、想定する積雪の荷重に対する耐力、高さなどを適切に設計に盛り込み、しかも、その上でコストを抑えること。これらの観点からリープトンエナジー社製の架台を採用させていただきました。決め手になったのはコミュニケーションがスムーズに取れたことと、迅速にレスポンスがいただけたことですね」と尾賀氏。レイアウト設計から構造計算、厳密な抜き取り検査を実施し、さらに積雪量を考慮した上で架台の高さを通常の1.8倍にあたる150cmに設定した。

現地の状況も適切に設計に盛り込む。高さも積雪量を考慮し、通常の1.8倍の150cm設定

現地の状況も適切に設計に盛り込む。高さも積雪量を考慮し、通常の1.8倍の150cm設定

周氏は「ご要望に対応させていただくなかで、当社からの提案も真摯にご検討いただけました。双方で問題を出し合いながら、コミュニケーションを取り、課題をひとつひとつ解決していく。オーダーメイドでお客様と一緒に創り上げていくという感覚ですね。今後もご要望があれば、事業展開に合わせて、さまざまな形でソリューションをご提案していきたいです」と今後の事業展開に手ごたえを感じている。

6月にはさらに生産効率を高める第2工場の見学ツアーを開催

尾賀亀は石油販売事業、食品販売事業を通して、多くの法人や個人事業主と太いパイプをもつ。地元滋賀県内を中心にそうした取引先のアカウント数は1,000社にも上る。

尾賀氏は「自社発電事業の知見を活かし、お客様に太陽光発電の自家消費や余剰売電のメリットを丁寧に説明し、営業活動を展開していきたいです。コンサルティングや滋賀県が実施する補助金申請サポートなどのサービスを拡充しつつ、さらにリース会社との連携などを通じて、蓄電池付きの太陽光発電など多様なソリューションを提案していきたいと考えています」と市場開拓にも意欲的だ。

また周氏は「FITの買取単価が毎年下がるなかでも、当社は増産を続けています。なぜかといえば、生産コストをさらに安く、発電効率をさらに高めているからです。たとえ買取単価が下がり続けたとしても、高い利回りが出せれば投資する価値があります。そのために新たなモジュール、架台を継続的に開発していきます。早速第2工場の見学ツアーも実施しました。今後も、各PV展示会に出展などする予定ですので皆さまには是非足を運んでいただきたいと思います」とさらなる太陽光発電市場の拡充を目指す。

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