自家消費型に注目集まる太陽光発電、効率を最大化するパワコンとは?(2ページ目)

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加えて、同製品は、太陽光発電設備の標準力率値を0.95に設定した状態でも、フル出力が可能だ。力率値0.95の場合、他社製品の変換効率は平均96%程度。同社製品は97%以上と、発電量は約1%以上高くなり、高い発電量に貢献できる。さらに、同社システムは一体型ソリューションのため、集電箱や接続箱が不要とコスト削減にも寄与できる。同社によると、新製品はJET認証を取得済みで、すでに受注を開始しているという。

4.95kW(SUN-2000L-4.95KTL-JPL0)と他社PCS(5.5kW)との変換効率カーブ比較
4.95kW(SUN2000-4.95KTL-JPL0)と他社PCS(5.5kW)との変換効率カーブ比較
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効率化を実現した荏原商事の『自家消費型』太陽光発電システム

セミナー後半には、荏原商事から臼井氏が登壇した。同社は、卒FIT後の活用として注目が集まる『自家消費型太陽光発電システム』をFIT制度前から手がけているパイオニア企業である。

同社の自家消費型太陽光発電システムの特徴は、発電量の最大化と保守性の簡易性にある。これらに大きく貢献しているのがファーウェイシステムである。臼井氏によると、同社システムの特徴は次の3つだという。(1)発電量が多い(2)故障率が低い(3)メンテナンスフリーだ。

はじめに、発電量について。発電電力を最大化する際、消費電力を上回らないように受電設備内の保護装置(RPR)による適切な制御が欠かせない。

「ファーウェイ社製品は、パワコンに送る通信速度が業界最速です。そのため、RPRの作動回数を極力抑制でき、コスト削減が実現できます」(臼井氏)。他社との発電量比較調査結果(13日間)でも、某社が58.50kWhであったのに対し、ファーウェイ社は61.87kW。各日ともに約5%も優れていた。

つぎに、故障率。ファーウェイ社パワコンは複数のMPPT回路を持つ。そのため、太陽光発電パネルに影の発生や自然故障といった発電量を低下させる要因があっても、影響の範囲を最小限に抑えることができる。最後に、メンテナンスの容易性においては分散型システムで構成がとてもシンプル。そのうえ、維持管理などで発生する消耗品もなく、メンテナンスが簡易化される。

「10kW以上の自家消費型太陽光発電システムでは、系統事故や逆潮流を検知した場合、発電を停止できるシステム構成となるため、OVGRやRPRを取り付ける必要があります。弊社の太陽光発電システムでは、これら機器がユニット化されているため、点検保守性が向上し、取付時の停電工事時間も短縮できます」(臼井氏)。

ファーウェイのソリューションと組み合わせることで、メンテナンスの容易性はいっそう高まる。

太陽光発電ビジネスでは、今後、卒FITから自家消費型モデルへの移行が進んでいく。そのなかにあって、事業者には質の高い運営の実行が求められる。そのためにも、効率的ソリューションの積極的な導入が欠かせない。

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