初期費用・維持管理費なし 『追加性』整合の再エネ電力とは?(2ページ目)

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初期費用・維持管理費なし、『追加性』整合の再エネ電力

こうした再エネ電力の世界的な動向を踏まえ、NTTファシリティーズが提案するサービスが「Fグリーン電力」だ。これは、顧客にも需要家として再エネ調達に参加してもらうしくみだ。非FIT太陽光発電所を継続的に開発し再エネ設備の導入を拡大するもので、「追加性」にも整合する。同社では、顧客の施設の条件や使用電力量に応じて、オンサイト型とオフサイト型を用意している。

図3

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オンサイト型は導入企業の敷地内スペース(5,000m2以上の遊休地、3,000m2の折板屋根)に、NTTファシリティーズ社が太陽光発電を設置・保有。導入企業が自家消費した電力料金を同社に支払うしくみだ。つまり初期投資と維持管理費をかけずに再エネ電力を導入することができる。契約(20年)終了後は設備の譲渡も可能だ。対象となるのは、高圧300kW以上・特高契約中の施設になる。

一方、オフサイト型は同社が全国で構築する、非FIT太陽光発電所を活用したもの。既存送配電網を通じ、グリーン電力(再エネ証書・再エネ由来電力を含む)を届けるサービスだ。契約期間は1年からで、現在の電力需給契約を切り替えるだけという導入しやすさも魅力だ。利用できるのは高圧・特高契約中の施設になる。オンサイト型を導入し、それでも不足する電力にオフサイト型を活用することで、事業所の再エネ率の向上が可能となる。

今後、企業活動の継続において不可欠とされるグリーン電力。NTTファシリティーズ「Fグリーン電力」は初期費用、維持管理費なしで、そのグリーン電力が導入できるとあって、契約企業数が増加している。

写真3

第一三共ケミカルファーマ(福島県いわき市)。CO2排出削減量は、約 1,800 t-CO2/年、 同工場におけるCO2年間総排出量の約20%に相当。完成予定は、2020年度内、設置容量は3300.0kW、想定発電量は、約4155MWh /年、オンサイト地上設置(完成予想図)

進行中のプロジェクトをいくつかあげると、群馬県大泉町のSUBARU施設の屋根設置太陽光発電(約1MW)、島根県出雲市の出雲東郷電機敷地内の地上設置太陽光発電(約530kW)は2019年度中に、福島県いわき市の第一三共ケミカルファーマ工場の地上設置太陽光発電(約3MW)は2020年度中に完成予定である。

平形氏は「Fグリーン電力により、お客様の再エネの活用だけでなく、普及推進をバックアップしていく」とし、「太陽光発電事業、小売電気事業で培ってきたノウハウを活かし、お客様ごとに戦略・環境などご要望に合わせた施策を提案していきたい」と締めくくった。

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http://www.ntt-f.co.jp/

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