パワコン出荷100GWの実績で案件ごとに最適なソリューション提案(2ページ目)

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自家消費視野に蓄電システムに注力

蓄電システムについては、自家消費型太陽光発電所向けの蓄電システム『ST159kWh-50HV』を紹介した。最大出力50kWに対し、159kWhの電池を装備する。

「我々の蓄電システムの特徴は、蓄電池とEMS、消防・エアコン、パワコン、遠隔監視システムなどをパッケージ化し、一括でまとめて提案することです」と孫氏は話す。こうした提案が可能なのは、同社が蓄電システムを開発段階から一貫生産し、すべての機器を自社製で提供できる生産体制を構築しているためだ。

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電力システム全体からみると、蓄電システムの導入は、太陽光や風力などの再エネのさらなる普及にむけ、電力需給バランスを高度なエネルギーマネジメント技術で調整し、安定した電力系統の確保を実現することが目的のひとつだ。

「卒FITのお客様が蓄電池システムを導入することで、固定価格買取制度から地産地消へのビジネスモデルの転換も可能となります」(孫氏)。こうした状況を背景に、Sungrow Japanでは蓄電池とパワコンをセットにし系統のAC側に設置するACリンクを提案している。蓄電池システムの導入は、自家消費や系統安定だけでなく、非常時のBCP対応にも役立つ。なお、提案する蓄電池は、寿命の長さが強みのSamsung製だ。

蓄電池システムについては、日本では50MWhの発電所への導入実績がある。海外では、ドイツで16MW/8.5MWh周波数調整発電所、中国では、7MW/23.5MWhのマイクログリッド型の発電所にも導入しており、世界中で豊富な経験を持つ。

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「SUNGROWは創業以来22年のパワエレの技術を持っています。その経験に加え、世界中で20年以上動いている私どものパワコンの状況も常にモニタリングし、そこから得たデータをフィードバックし、新製品開発につなげています。パワコンだけでなく、蓄電池システムや水上発電なども手がけており、案件ごとに最適なソリューションを提案できることが、我々の強みだと思っています」と孫氏は語る。同社は今後も日本市場に向け、高い技術力を活かし最適な提案を行っていく構えだ。

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