鉛バッテリー再生で8年→15年まで長寿命化 運用コストが半減(2ページ目)
6年目以降のコスト90%削減例も
このBRS技術を中核として新たに開発されたのが、可搬型バッテリー自動再生装置『ビーティーリフレ』だ。
フォークリフトや構内搬送車用のバッテリー装置を対象としており、容量・電圧・作業工程の3項目を選択するだけで、現場でのバッテリー再生が可能となる。
「『限界まで使う』という文化が定着している業界もある中、完全に劣化してしまう前の3年目あたりでバッテリーの再生を行うのが最も効果的だと考えます。一般的なリース期間の5年で新車に切り替えるよりも、3年ごとにバッテリーを再生し、6年目以降もリースを延長した方が費用を十分の一くらいに抑えられるため断然お得です」と、執行役員営業部長の田村繁行氏は説明する。
全自動運転で所要時間は35~45時間。金曜の夕方にセットすれば月曜日の朝には再生・充電が完了するなど、現場操業への影響を配慮した顧客志向の製品であり、レンタルも可能だ。
試してみて再生前50%ほどの容量から再生後90%近くまで上がったことから、再レンタルを行う企業も増加している。
固定概念を変えていく活動が本格化

執行役員営業部長
田村 繁行氏
ここまでの組織・保証体制でバッテリーの再生に取り組む同社に期待が高まるが、新たな市場開拓とあって課題も多い。とりわけ非常用バッテリーなどは買い替えるものだという考えが浸透しているため、こうした固定概念や常識を変えることが最大の課題といえる。
「ビーティーリフレに関しては現在、250名を超えるレントの営業担当が工場や物流倉庫を中心に提案を行っています。信頼できる代理店と強固な組織を構築するとともに、展示会などを活用して広く呼び掛け、当社の製品・サービスへの認知度を高めて信頼を獲得していくことが、最初の一歩になるかと思います」と田村氏。

同社は2月26日から28日まで東京ビックサイトで開催されるスマートエネルギーWeek2020に出展する。特許技術BRSやバッテリー評価と再生について、下記の問い合わせフォームからでも詳しい回答が期待できるが、興味のある方はブースに立ち寄ってみてはいかがだろう。
お問い合わせ

営業本部 BRS担当(望月)
TEL : 054-687-2301
https://www.rent.co.jp
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