規制が進む代替フロン 切り札となる環境に優しい新冷媒技術とは?

  • 印刷
  • 共有

冷凍機メーカーの荏原冷熱システムが開発したノンフロン高効率ターボ冷凍機が市場に浸透し始めた。グローバルで代替フロンの総量規制が進むなか、低GWP(地球温暖化係数)冷媒への転換が待ったなしのスケジュールで迫る。同社の新冷媒を採用したノンフロン高効率ターボ冷凍機と、部品を一部入れ替えるだけで既存のターボ冷凍機に低GWP冷媒を導入できるレトロフィット技術に注目が集まる。「ノンフロン高効率ターボ冷凍機」「レトロフィット技術」へのお問い合わせはこちら

強まる『SDGs』『ESG』の流れ 欠かせない対応策

ターボ冷凍機は工場やオフィスビル、地域冷暖房の冷凍空調機器、工場のプロセス冷却(物品冷却)には欠かせない設備だ。しかし、地球温暖化を防止するため、グローバルで冷凍空調機器に冷媒として使用されている代替フロン(HFC)の総量規制が進む等で、地球温暖化係数(GWP)が低い冷媒への転換をせまられている。

そうしたなかで冷凍機メーカー大手の荏原冷熱システムが2018年4月、低GWP新冷媒を採用したノンフロン高効率ターボ冷凍機(RTBA型)を発売。第21回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞(日刊工業新聞社主催)の審査委員会特別賞を受賞するなど、国内市場で注目を集めている。

ノンフロン高効率ターボ冷凍機(RTBA型)(AGC 千葉工場)

ノンフロン高効率ターボ冷凍機(RTBA型)(AGC 千葉工場)

ノンフロン高効率ターボ冷凍機(RTBA型)は、第21回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞(日刊工業新聞社主催)を受賞するなど注目を集める

ノンフロン高効率ターボ冷凍機(RTBA型)は、第21回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞(日刊工業新聞社主催)を受賞するなど注目を集める

同社は1930年、国産初のターボ冷凍機をリリース。現在、グローバル市場を含めると220~3,500冷凍トン(1冷凍トン=1日で1トンの水(0℃)を氷結するために除去する熱量)のターボ冷凍機をラインナップしている。

【「ノンフロン高効率ターボ冷凍機」「レトロフィット技術」のお問合せ】
お問い合わせ

次ページ →低GWP、不燃性、低毒性に加え、エネルギー効率も高い

この記事にリアクションして1ポイント!(※300ポイントで有料記事が1本読めます)