説得力ある自家消費システムの提案書を簡単作成

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これまで売電収入を見込み、投資目的で設置するのが主流だった産業用太陽光発電。FIT価格の低下に伴い、自家消費型への注目度が高まっている。エナジー・ソリューションズでは、産業用ソーラーシステム販売事業者向けに、自家消費に対応した提案支援サービスやEMSサービスを新しく提供。販売事業者の力強い助けになりそうだ。

「説得力のある自家消費型太陽光発電システムの提案書サンプル」を、環境ビジネスオンライン限定で無料公開しています。こちら、もしくは文末より資料ダウンロードできます。

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▲資料がダウンロードできます

太陽光の設置目的が大きく変化

環境エネルギーに関わるITサービスを開発・提供するエナジー・ソリューションズ。再生可能エネルギーソリューション事業、エネルギーマネジメントソリューション事業、システム開発事業の3つの事業を展開する。現在力を入れているのが、自家消費に関わるソリューションとO&Mに関わるITサービスの開発提供だ。

代表取締役社長の森上 寿生氏は、「太陽光はこれまでFIT制度で広がってきましたが、近年、電力単価が大幅に下がり、グリッドパリティに近づいてきました。コストも低下し、自家消費で設置しても、十分に設備効果の出るものになってきたのがポイントです。今後、太陽光は『電気を売る』ものではなく『電気を自分で創って使う』ものになっていきます。提案企業はコスト削減、環境価値など、これまでとは違ったメリットを訴求していく必要があります」と話す。

FITでの全量買取の場合、売上、利益拡大、節税などが導入の大きな目的となる。しかし、自家消費の場合は電気代・コストの削減、環境価値、BCP対策と、これまでとは設置目的が大きく異なり、提案方法も提示する資料も全く変わってくる。自家消費のニーズが高まるなか、そうした提案に頭を悩ませている販売事業者は多いだろう。

ソーラーマスター逆潮流電力量シミュレーション画面のイメージ ソーラーマスター自家消費太陽光自動最適化シミュレーション画面のイメージ
高精度な逆潮流算出と最適化シミュレーションが可能になる
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同社では、産業用太陽光発電システム販売事業者向けのソーラーシステム提案支援サービス『ソーラーマスター』に、新たに自家消費対応の提案書作成機能を追加した。この機能を活用すれば自家消費システムの提案書を簡単に作成できる。

『ソーラーマスター』は、全量買取用の提案書作成支援サービスとして2011年に開発。太陽光発電システムの初期提案段階で、設備の設置条件から発電シミュレーションを行ない、提案書を作成できる。これに、自家消費の提案書作成機能を追加した。

「全量買取でも自家消費でも、提案書作成では太陽光の発電シミュレーションを行なうことがベースとなります。全量買取で言えば20年間の投資対効果、自家消費では設備効果、これを簡単に作成できることが、このサービスの特長です」。

太陽光パネルの配置や出力設計に関して、全量買取と自家消費では大きく違う。全量買取では、設置場所の面積をベースにパネルの配置図を作れば良かったが、自家消費の場合、ユーザーの消費電力状況を把握して設計する必要がある。設備効果が高く、最適なものを提案することが肝心だ。

「例えば、大きな工場屋根で500kW分の太陽光パネルが導入可能であったとしても、その規模で設置して、消費電力が少なければ、電力を使わずに捨てることになります。屋根や設置場所に目一杯つければよいというかたちにはならないのが、設計のポイントです」。

ソーラーマスターは、ユーザーの電力契約を入力することで設備効果を算出する。高圧受電の場合、逆潮流の対策が必要になるため、逆潮流防止制御電力量、つまり太陽光で発電した電力のうち何%捨てなければならないかをシミュレーションし、正確なコスト削減額を算出。さらに、ユーザーの電力消費動向から、最適な部材や設備規模なども判断可能だ。

自家消費対応の提案書は、設置内容、発電シミュレーション、電気契約と電気料金削減情報、設置概算費用と設備効果、設置図面の5枚で構成。発電シミュレーションは、各パネルメーカーのパネル性能から減衰率や日射データ、設置条件に合わせて算出がなされ、月別、年間ごとに数値とグラフで表示される。設置費用に加え、電力会社による電灯契約情報や電力使用情報、メンテナンス・保守費用などの項目を入力することで、電気料金削減額や設備効果を提示できる。

提案書策定に必要な資料は、過去12カ月分の電気料金、太陽光設置場所情報、初期費用・ランニングコスト、補助金・優遇税制の有無。これだけの情報で、わかりやすく説得力のある提案書を作ることができる。

【提案書サンプルに関して】
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