総合リゾートのリソルグループ再エネ使用率90%に 太陽光発電を自己託送

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リソルグループが2020年の1月、福島県に約37MWの太陽光発電所を稼働させた。太陽光発電所と自営線、自己託送を組み合わせた国内初の「地産地消エネルギーシステム」も4月に千葉県の総合リゾート施設で稼働し、グループ全体で「再エネ使用率90%」を達成している。

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「再エネ使用率100%」を目標に据える

リソルグループは、ホテル・ゴルフ場・リゾート施設の運営と投資再生ビジネスを軸に据え、多角的に事業を展開している。長期方針として「人にやさしい」「社会にやさしい」「地球にやさしい」の3つの「やさしい」をすべての事業を通じて実現することを掲げ、再エネ開発も行うなど積極的な環境経営を推進している。

現在グループでは、再エネによる電気使用率の向上に取り組んでいる。具体的には、2017年度の電気使用量約50MWを達成すべき水準に据え、2020年度にかけてこの使用率に占める再エネ割合をほぼ100%にすることをグループ目標としている。

ゴルフ場跡地を再開発した、メガソーラー

「再エネによる電気使用率100%」を目指す同グループだが、早くも2020年初頭に90%を達成している。これに貢献したのが、福島県で1月より本格稼働している『福島石川太陽光発電所』。旧福島石川カントリークラブの一部跡地を再開発したもので、事業区域面積約72ha、最大発電容量約37MWの大規模発電所だ。なお発電した電力はすべて東北電力に売電している。

最大発電容量37MWの『福島石川太陽光発電所』(福島県石川町)は、1月より本格稼働している。ファーウェイの計744台のパワコン(SUN2000-33KTL-JPが113台、SUN2000-40KTL-JPが631台)が導入されている

最大発電容量37MWの『福島石川太陽光発電所』(福島県石川町)は、1月より本格稼働している。ファーウェイの計744台のパワコン(SUN2000-33KTL-JPが113台、SUN2000-40KTL-JPが631台)が導入されている

同グループによると、CO2排出削減効果は年間12,000t相当となる見込み。この発電所の稼働は、グループの長期安定収益基盤の構築につながるだけでなく、長期方針の一つ「地球にやさしい」実現に向けた弾みとなるともいえる。

大きな役割を果たしたのが、ファーウェイのパワコンだ。744台のパワコンが、ストリング単位での管理、極めて低い不良率、99.99%以上の稼働率などの高い安定性で、発電量アップを実現した。また、AIをフル活用し、高度なスマート化、自動化、デジタル化を達成しているため、O&Mコストを大幅に低減している。

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