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洋上風力発電事業の高収益化を国内気象の専門家が支援

豊富な実測データと専門的知見で予測

坂田 啓朗氏 日本気象株式会社 環境・エネルギー部 再生可能エネルギー課 エンジニア/気象予報士

坂田 啓朗 氏
日本気象株式会社
環境・エネルギー部
再生可能エネルギー課
エンジニア/気象予報士

「日本では、洋上風況を長期間、高高度で計測した事例はありません。洋上風況、波浪・潮流などの諸特性の把握は洋上風力発電設備を設計する上で非常に重要です。そのため、高精度の計測装置による観測を長年にわたり行います。こうした観測データは今後、洋上風力発電の技術基準を策定する際に貴重なデータになります。

近年、スーパー台風の発生や過去に例のない規模の気象変化が度々起きています。長期にわたり運用する風力発電では、風車の設計において、過去のデータを用いて50年、100年に一度の気象変化や極値風速(極端に強い値の風速)を予測しますが、これらの予測結果の解釈では、こうした近年の気象変化も踏まえて検討するなど、専門的な知見が求められます。

また、太平洋側特有のうねりや高波浪、厳しい冬の日本海等、日本近海における代表的な気象・海象条件下で、安全に工期に合わせて工事ができるよう、現場管理に関する気象海象情報の提供が欠かせません。洋上風力発電の安全稼働のためには、台風や強風の出現に伴い、ウィンド・ファームのどの風車の運転を停止するか、復帰風速の設定など、洋上風力発電の経済性が成り立つよう、広範囲にわたったコンサルティングも求められてきます」と坂田 啓朗氏は、諸外国に比べ、複雑で厳しい日本の地形環境の下で開発が進む国内の洋上風力発電事業へ、より高精度の風況データ、気象海象予報の提供を可能にしている、長年にわたる高精度の実測を続けてきた同社ならではの強みを明かす。

信頼性高い風況・気象海象予測システム

同社はいち早く、欧州の洋上風力発電における先進技術に着目。国内への応用技術の導入など、最新の洋上風力発電の技術コンサルティングを通じて、国内の洋上風力発電の技術的課題にも取り組んでいる。

最高水準のフローティングライダーシステム

最高水準のフローティングライダーシステム(写真左)
最長の稼働記録、優れた冗長性を持つ「気象・海象観測ドップラーライダーAXYS FI liDAR WindSentinel(TM)」を用いたフローティングライダーシステムの観測データを用い、水深の深い海域の多い日本の洋上風力発電において、高精度な発電量評価やコンサルタントサービスを実現する(写真提供:日本気象株式会社)

高精度な風況解析

高精度な風況解析
RIAM-COMPACT(R)による気流のシミュレーション(写真提供:日本気象株式会社)

「洋上風力発電では、国際規格 (IEC61400シリーズ)に基づいて風速や乱流のレベルに応じた仕様の風車設計、設置が行われています。こうした規格には、日本を含めたモンスーン地帯、台風・強風発生地域等の特性を盛り込んでいくことの必要性が高まっており、現在、国・業界を挙げて取り組みが進んでいます。当社も気象、海象、風況の専門事業者として取り組みに参加しています。」(坂田氏)

同社は、将来への展望として、国内で実用化した調査技術を、各機関と共に、同様の課題を持つ海外にサービス展開することも視野に入れる。

日本は欧州と比べ、洋上風力発電の普及が進んでいない。今後の再生可能エネルギーによる電力供給を洋上風力が担うために、国内の厳しい気象・海象条件のなかで洋上風力発電を積極的に導入することが急務である。信頼性の高い気象海象予測システムをさらに高度化し、欧州の技術を超えて、我が国の気象・海象条件に適した技術・システム等を確立し、長期エネルギー供給に貢献できる発電基盤形成にむけ、日本気象の技術力と培った経験が活かされる。

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06-6567-2222
https://n-kishou.com

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