欧州・中小企業の脱炭素事例 共通点は「サーキュラーエコノミー」

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脱炭素やSDGsの取り組みをリードする欧州。政府の規制や、一般消費者の意識の高まり、それによる購買行動の変化などを背景に、企業は対応を迫られている。その中でも、中小企業の特徴的な脱炭素の取り組みについて、スイス在住のジャーナリスト、岩澤 里美氏に寄稿してもらった。

フィンランド「壊して再び使う」モジュール式の公共建築のレンタル

2024年4月、サーキュラーエコノミーの代表的なイベント「世界循環経済フォーラム」(WCEF)の第8回がベルギー・ブリュッセルで開催された。これに際し、主催者のSitra(フィンランド政府イノベーション基金)は「ヨーロッパのサーキュラーエコノミー優良企業30社」を発表したが、選出された1社、フィンランドのパルマコグループ(2012年設立)の実践が画期的で興味深い。

同社は地元のフィンランドや他国で、学校や医療施設などを中心にモジュール建築をレンタルする、“サービスとしての公共建築”を提供している。実施件数は多く、すでに400軒以上を建てた。

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