レクサス新型RXを公道試乗

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プレミアムブランドのレクサスが2022年11月に発売を開始した新型RXを試乗した。

RXはレクサスが近年モデル拡充しているSUVではエントリーモデルのUX、ミドルモデルのNX、そして最上級モデルのLXの中間に位置する。

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静岡県富士スピードウェイを起点に行われたレクサス新型RX試乗会の様子(筆者撮影)

最初に導入されのは北米市場で、1998年に初代、2003年に2代目となり2004年にはハイブリッド車を投入した。2009年に登場した3代目は日本と中国でも発売が始まり、2015年に4代目への進化。1998年から2022年9月末までに、約95の国と地域で累計約362万台を販売した、レクサスのグローバルコアモデルである。

内外装のデザインを刷新 走りも先代モデルから大きく変化

今回試乗した5代目RXは、内外装のデザインを刷新。特に目立つのは、これまではスピンドルグリルと命名した多角形のフロントグリルから、ボディ全体を大胆なカットラインで描いたスピンドルボディを採用。冬の陽を浴びたRXはボディに綺麗な陰影が浮き出し、これまでにない上級感を醸し出した。

インテリアはドライバーに対する、いわゆる囲われ感を優先するのではなく、助手席や後席でも車内空間を存分に味わえるような基本設計とした。そして、走りも先代モデルから大きく変わった。プラットフォーム(車体)やエンジンを刷新しており、クルマ全体の動きの奥深さを感じる。クルマとしての骨格がしっかりしているうえで、サスペンションが柔軟に動き、さらにエンジンや電動制御による上質で快適な乗り心地を実現している。

グレードとしては、最上級「RX500h」は四輪駆動車で、前輪を2.4リッターターボエンジンとモーターによるパラレルハイブリッドシステム、また後輪をeAxleと呼ぶモーターとインバーターが融合したシステムで駆動する。スポーティかつパワフルながら、過度な演出はなく、ハイパフォーマンスなクルマながらも市街地から高速道路まで、どんなシチュエーションでも静粛性を保ちとても乗りやすい。

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「RX500h」のエンジン(筆者撮影)

プラグインハイブリッド車「RX450h+」 走り味は?

プラグインハイブリッド車「RX450h+」では、前輪に2.5リッターのシリーズパラレルハイブリッドのTHS(トヨタハイブリッドシステム)を用いて、後輪をモーター駆動するE-Fourシステムを採用している。蓄電池の重量によって「RX500h」と比べると走り味としては少し大人しいが、基本的な走りのイメージとしては十分にスポーティだといえる。そして、2.4リッターターボエンジン搭載の「RX350」では、ベースモデルのFF(前輪駆動車)の動きが実に軽快なことが強く印象に残った。

価格は、「RX500h 『F SPORT』Performance」が900万円(税込)。「RX350『version L』」が664万円(税込)。 

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