欧州委に聞く EUのサーキュラー エコノミー戦略とビジネスへの影響

  • 印刷
  • 共有

欧州委員会(EC)は2020年3月、欧州連合(EU)全域でサーキュラーエコノミーを加速させるための計画「新サーキュラーエコノミー行動計画」を採択した。さらに2023年には、EUにおいて「デジタル製品パスポート」の導入を含む「エコデザイン規則」や「バッテリー規則」の合意が行われた。EUのサーキュラーエコノミー戦略によるビジネスへの影響を、欧州委員会の担当者に聞いた。

直線的な経済モデルからの脱却

欧州グリーン・ディールの一環として、2020年3月に公表されたEUの「新サーキュラーエコノミー行動計画」は、持続可能で資源効率の高い経済の推進を目指している。廃棄物の削減とリサイクル・リユースの奨励を通じて、従来の「取って・作って・捨てる」直線的な経済モデルを脱却し、循環型経済への移行を進める。これは2015年に策定された最初の「サーキュラーエコノミー行動計画」を基礎とし、さらに発展させたものだ。

新計画策定の背景には、「世界人口の急増、資源需要の増加、気候変動の影響緩和の必要性などを受け、直線的な経済モデルがもはや持続可能でないという現実があります」と担当者は話す。サーキュラーエコノミーは、経済活動が環境に与える影響を低減しつつ、資源を可能な限り長く経済内に留めることが期待されている。

続きは有料会員になるか、この記事の購入後にお読みいただけます。

  • 実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 有料会員になると購入不要で全記事読める(登録月無料)
  • 有料会員は「補助金情報検索システム」も利用可能
  • ポイントは記事の感想ボタンで貯められます
無料会員
300pt
有料会員
0pt

※記事単位での購入は
ポイントが必要です

関連記事