洋上風力発電施設が観測レーダーの運用に影響を及ぼす可能性

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洋上に設置される巨大な風車は、気象レーダーの電波を遮り、観測に大きな影響を及ぼす。自衛隊・在日米軍の防衛レーダーが監視する航空機やミサイルといった小さい物体の微弱な反射波は、風車からの反射波に埋もれてしまい、目標の探知や追尾に支障をきたすこともある。

全国20カ所に気象レーダーを設置

気象レーダーとは、アンテナを回転させながら電波(マイクロ波)を発射し、半径数百kmの広範囲内に存在する雨や雪を観測するもの。発射した電波が戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り、戻ってきた電波(レーダーエコー)の強さから雨や雪の強さを観測する。また、戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)を利用して、雨や雪の動きすなわち降水域の風を観測することができる。

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