
「脱炭素は商機だ、成長産業だ」といった市場レポートや、バズワードの1つでそろそろ…という声や、新事業や新商材を開発したものの、営業に苦戦しているという声をいただきます。
本連載は、「脱炭素マーケティング研究所」と称して、環境営業部長とマーケティング担当者が戦略や戦術を立てるのに役立てていただくための情報や作戦の立て方について、全6回でお届けします。
第1回は、「脱炭素設備投資、急拡大。商機がやってきた!」。脱炭素化を進めるにあたって、実際に設備投資が大きく動き出していることについて詳しくみていきます。(環境ビジネス編集室長 白田 範史)
企業の環境設備投資は「高水準」
脱炭素ソリューションの事業を立ち上げ、商材を開発して、そして、いざ販売。
脱炭素は成長市場だから、大きく展開できる。
本当でしょうか? 実際に数字をみていきましょう。
当然のことではありますが、「脱炭素分野のソリューションを販売するだけの市場は充分にあるのか?」「どのような市場があるのか?」これを知らないと、販売戦略は、適切に立てられません。そこを意外と、なんとなくの雰囲気で取り組んでいる現場に出くわすことがあります。
そこで、企業の環境分野、脱炭素分野の設備投資がどのくらいあるのかを把握しましょう。