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アスベストを飛散させず、現場で安全に処理する新技術の開発に成功

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産業技術総合研究所(産総研)エレクトロニクス研究部門の量子凝縮物性グループが、壁や天井に吹き付けられたアスベストを剥離せずに、現場で簡単に溶融無害化して処理する技術を開発した。

新技術は、回転楕円型の点集光型赤外線反射鏡を備えた装置を用いて、集光部を処理面に一致させ、溶融処理する。点集光型赤外線加熱による昇温技術は、対象物に焦点を絞り重点的にエネルギーを与えることが可能で、エネルギー利用効率はヒーター加熱などに比べて10倍以上高い。わずか数秒で1500℃以上に温度を上昇させることができるため、アスベストを飛散させることなく溶融できる。

現在は実験室内の小規模処理装置だが、今後はより迅速に大面積を処理できる装置の開発を目指し、解決すべき課題抽出のため現場での実験を進める方針。

飛散性があり健康被害などが問題になっているアスベストの処理は、大気汚染防止法に基づく届け出や、飛散防止装置などが必要となり、手間やコストがかかる。そのため、適正な処置がとられないまま不正に処理されるなど、社会問題化している。

今回の技術を利用した大面積処理が可能な装置が実用化されれば、作業や処理コストの大幅削減、作業時の安全性の向上などが期待できる。アスベストの画期的処理方法として注目を集めている。

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