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湿度や人の位置を「見える化」するセンサーのネットワーク 10%以上省エネ

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湿度や人の位置を「見える化」するセンサーのネットワーク 10%以上省エネ

NEDOと技術研究組合NMEMS技術研究機構は、4日、新たに開発したグリーンMEMSセンサー(微小電気機械システム)を用いたセンサーネットワークシステム実証実験を、店舗・オフィス・製造現場などにおいて実施し、10%の省エネ効果を実証したと発表した。

この成果は、グリーンセンサーによるスマート社会の実現を目指して、省エネばかりでなく、社会インフラ、農業、健康医療分野等の社会課題への応用が期待される。

実証実験

本プロジェクトでは、センサー自身のグリーン化・省エネ化(超低消費電力化、小型化)という新たなコンセプトのもと、無線通信機能、自立電源機能、超低消費電力機能を搭載した搭載した(1)電流・磁界センサー、(2)塵埃量センサー、(3)ガス(CO2、VOC)濃度センサー、(4)赤外線アレーセンサーを開発した。

開発したグリーンMEMSセンサー

開発したグリーンMEMSセンサー

これらのセンサーを用いた省エネ実証実験では、コンビニエンスストア(セブンイレブン)約2,000店舗に無線借電型電流センサー、無線環境(温湿度)センサー、コンセントレータを設置し、設備機器の状態・設置環境、ウォークイン扉の開閉状況等を見える化・改善することで10%の省エネ効果が得られることを実証した。

プロジェクトの全体像

プロジェクトの全体像

また、中小規模(500平方メートル未満)のオフィスに自立電源で駆動・無線送信する赤外線アレーセンサー、コンセントレータを設置し、フロア全体の温度分布・人位置の見える化に基づく省エネ指示(空調・換気・窓開閉)の実施により、10%以上の省エネ効果が得られることを実証した。なお、ガス(CO2、VOC)濃度センサーについても、現在、実証現場(オフィス、ファクトリ)へ投入し、機能検証を進めている。

2015年上期には人感センサを販売

今後、技術研究組合NMEMS技術研究機構の組合員企業から順次プロジェクトの成果が実用化される見通し。直近ではオムロンにて、本プロジェクトで開発した成果を活用した人感センサーを、2015年上期に、主として実証実験を目的とした販売開始を予定している。

また、NEDOでは社会インフラ分野において、「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」を2014年度から開始し、的確にインフラの状態を把握できるモニタリングシステムの開発の中で、本成果の活用を図る。

なお、成果の詳細は、2月12、13日の両日に東京国際フォーラムで開催する「NEDOフォーラム」、26日に国立科学博物館で開催する成果報告会で発表する。

従来の機器の効率向上や断熱による省エネに変わる、ICTを用いたマネジメントによる先進的な省エネ手法が注目されている。ただし、この手法では、多くのセンサーを配置したセンサーネットワークを構築することが重要だ。しかし、これまではセンサーの大きさやバッテリー交換等の制約によりその普及が進んでいなかった。そこで、その課題を解決するために、NEDOと技術研究組合NMEMS技術研究機構は、本プロジェクトに取り組んできた。

【参考】
NEDO - MEMSセンサーネットワークによる10%の省エネ効果を実証

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