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経産省が中間報告書で戦略を示す「スマートセルインダストリー」とは?

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経産省が中間報告書で戦略を示す「スマートセルインダストリー」とは?

経済産業省は、バイオ小委員会において、バイオテクノロジーを活用した新産業の創出に向けて、目指すべき方向性と検討すべき課題について示した中間報告書「バイオテクノロジーが生み出す新たな潮流〔スマートセルインダストリーの幕開け〕」を取りまとめ公表した。

バイオテクノロジーは、農林水産・食糧分野のみならず、健康や医療、環境・エネルギー、さらには工業分野まで幅広く活用されている技術であり、経済・社会の変革の大きな推進力となりつつある。

バイオ小委員会では、最先端の情報処理技術とバイオ技術の活用により機能がデザイン・作製された「賢い」生物細胞である「スマートセル」が創出する新たな産業群を「スマートセルインダストリー」と定義。本年3月より、その可能性や日本として取り組むべき方向性について検討を始め、今回、その結果について取りまとめた。

スマートセルの技術を人の身体に適用したものは、遺伝子治療や再生医療など、未来医療として大きく期待されている医療産業分野である。また、この技術を動植物や微生物に適用し生物体内で合成された物質を取り出して利用していく場合には、食糧、バイオ由来原材料、バイオ由来燃料を生産する産業となる。

スマートセルインダストリーは、「健康や医療」、「食糧や農林畜水産」のみならず、「環境・エネルギー」、さらには「物質生産」といった幅広い経済社会活動に大きなインパクトを与える。また、循環可能なバイオ由来のモノに満たされた社会の実現は、真の意味で環境と調和した社会であるといえるかもしれないと指摘する。


中間報告書の概要

バイオテクノロジー分野で進む技術革新

バイオテクノロジー分野で進む技術革新

バイオテクノロジー分野においては、

  1. ゲノム解読技術の高度化などによる膨大な生体情報の迅速な把握
  2. AI/IT技術の進化による生物機能の解明
  3. ゲノム編集技術の登場等による生物機能の精緻な制御・発現を可能とする非連続的な技術革新

が急激に進展している。

これらの技術革新は、バイオテクノロジーを新たな時代へと移行させつつある。スマートセルインダストリー〔高度に機能がデザインされ、機能の発現が制御された生物細胞(スマートセル)を用いた産業群〕を生み出し、産業構造の転換と地球規模の課題解決を実現する大きな変革の動きとなりつつある。

諸外国が戦略的な取り組みを進める中、日本としても、

  • 戦略1:日本の強みを活かした戦略的な基盤の整備
  • 戦略2:スマートセルインダストリーの社会実装の加速化
  • 戦略3:オープンイノベーションの促進
  • 戦略4:スマートセルインダストリーの社会、制度環境整備

の4つの視点から戦略的な取り組みが必要だとしている。

【参考】
経済産業省 - 中間報告書「バイオテクノロジーが生み出す新たな潮流」

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