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山口県周南市、燃料電池車のカーシェアを開始 コンビナートの副生水素を供給

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山口県周南市、燃料電池車のカーシェアを開始 コンビナートの副生水素を供給

山口県周南市は、2016年11月1日から2017年3月31日まで、水素利活用機器に係る実証事業として、燃料電池自動車(FCV)のカーシェアリングを実施する。

周南市に居住しているか、または周南市に向けて通勤・通学している人であれば、利用登録と予約を行うことで、月に5回まで、誰でも利用できる。

利用料は無料、自動車保険もすでに加入済みだが、返却時にはイワタニ水素ステーション山口周南で水素を満充填して返却しなければならない。また、返還後に利用者からアンケートを集める。

コンビナートの副生水素を地域で利用

周南市では、2015年4月から環境省より「地域連携・低炭素水素技術実証事業」の委託を受けており、水素利活用機器に係る様々な実証事業を行っている。水素事業を行うトクヤマ(山口県周南市)が代表申請者として応募し、共同実施者は総合化学メーカーの東ソー・山口県・周南市・下関市。

この事業では、周南コンビナートに立地する苛性ソーダ工場から発生する未利用・高純度の副生水素を回収し、周南地域で燃料電池車や燃料電池バス、純水素燃料電池等に利用する。また、この水素を液化し、下関地域に輸送して同様に利用する地域モデル実証を行う。

これにより、今後5年間で周南地域で燃料電池車や燃料電池バス、純水素燃料電池等の普及を図る。

今回は、実証事業において実際に運転する人(モニター)を募集する。カーシェアリングを通して燃料電池自動車に触れることで、市民へ広く水素利活用機器の普及と低炭素社会の実現に繋げることを目指す。

なお、「地域連携・低炭素水素技術実証事業」とは、地域の再生可能エネルギーや未利用エネルギーを活用して水素を製造・貯蔵・輸送・供給し、燃料電池自動車や燃料電池等へ利用するまでの一貫した水素サプライチェーンの実証を行う、環境省による事業。なお、目的は下記の2点。

  1. 水素の製造から利用までに排出されるCO2を更に削減すること。
  2. 地域での水素利用を大幅に拡大していくこと。

企業共同による事業実施へ

山口県では、「水素先進県」の実現を目指した取り組みを進めている。同県では年間32.9Nm3の水素を生産しており、これは全国で生産する水素の10.3%、燃料電池自動車350万台分の水素をまかなえる量だ。

山口県は大量に生成される水素を「地域資源」として活用することを狙う

山口県は大量に生成される水素を「地域資源」として活用することを狙う

同県は2004年からこの水素を「地域資源」として産業振興・地域づくりに利用することの検討をはじめ、2011年には、岩谷産業とトクヤマの合弁会社である山口リキッドハイドロジェン(大阪府大阪市)を設立。同社は液化水素工場を運営しており、2016年初めには生産能力を毎時3,000Lから毎時6,000Lに増強するなど、順調に水素利用社会の準備を進めている。

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