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海水の淡水化システム 省エネ型の新技術を南アフリカでテスト実施へ

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海水の淡水化システム 省エネ型の新技術を南アフリカでテスト実施へ

海水淡水化・水再生利用統合システムの概要

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、南アフリカ共和国のダーバン市と共同で、省エネルギー型の海水淡水化技術の実証事業を開始することを発表した。これはNEDOにとってアフリカ初の実証事業だ。

NEDOの国内事業で確立した海水淡水化・水再利用統合システムを基に、実証設備を構築し、従来法に比べ30%以上の省エネルギー化と周辺海洋環境への負荷低減を実現する。

実証設備は、海水と再生水から日量6,250トンの飲料水を生産する。事業期間は2016年11月から2020年11月の4年間の予定。

日本の淡水化技術で、省エネと環境負荷軽減を両立

この実証事業で利用されるシステムは、大規模実証施設「ウォータープラザ北九州」において確立された、「海水淡水化・水再利用統合システム」を利用する。これは、2009~2013年度にNEDOが実施した、水処理技術の実証研究の成果だ。

このシステムは、下水を再生処理する過程で余った水を用いて海水を希釈し塩分濃度を下げることで、従来の海水淡水化法に比べて消費電力を30%以上削減できる。また、塩分濃度が高い濃縮海水の排出を、希釈した海水を淡水化することにより、海洋環境への影響を最小限に抑えることを可能とした。さらに、設備を小型化することができ、建設コストを15%削減できる。

南アフリカの水不足を解決

南アフリカ共和国では大規模な干ばつ等の影響による深刻な水不足が発生しており、ダーバン市では一般家庭への給水制限が行われている等、市民生活にも影響を及ぼしている。

NEDOはこの実証事業を通じて、将来的には設備を拡大しダーバン市への飲料水供給事業へと繋げ、深刻な水不足に直面している南アフリカ共和国全土、さらにはアフリカ地域への普及展開を目指す。

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