> > 広がる「木材のカスケード利用」 鳥取県日南町でも事業化の検討スタート

広がる「木材のカスケード利用」 鳥取県日南町でも事業化の検討スタート

記事を保存
広がる「木材のカスケード利用」 鳥取県日南町でも事業化の検討スタート

こちらをクリックすると拡大します
「日南町 木材総合カスケード利用」事業化検討のイメージ図

大建工業(大阪府大阪市)は11月21日、鳥取県日野郡日南町、日南町森林組合、オロチ(鳥取県日南町)と共同で、日南町における「木材総合カスケード利用」の事業化に向けた検討について、基本合意に達したことを発表した。

木材のカスケード利用とは、木材を建材等の資材として利用したあと、ボードや紙等の利用を経て、最終段階では燃料として利用すること。森林の維持管理から木材を伐採・搬出し、製材品・集成材・合板などとして活用するほか、端材や間伐材をチップとして繊維板や燃料などにも利用することで、木材を無駄なく効率的に利用する。地域の木材資源の可能性を最大限に引き出す新たな取り組みで、林業再生にも貢献できると期待されている。

木材の用途開発を検討していく

日南町で想定されるカスケード利用は、C、D材等の搬出・活用(チップ化)やバーク等の乾燥・燃料化といった未利用材の活用、木質繊維を使った商品開発といった未利用材、LVL(単板積層材)用材端材を利用した木材の用途開発、LVLへの性能負荷による高度利用などの木材の高付加価値商品開発などである。

想定されるカスケードの内容

想定されるカスケードの内容

4者は今後、『日南町「木材総合カスケード利用」検討プロジェクト』(仮称)の立ち上げ、日南町が保有する森林資源の最適な活用法を協議し、具体的な事業化に向けた検討を進めていく。

地元を巻き込み、森林資源を活かす新事業

鳥取県日南町は、町の面積に占める森林の割合が90%、森林面積3万ヘクタール(人工林は約2万ヘクタール)を有する森林資源が豊富な地域。日南町では、これらの森林資源を生かした林業を町の基幹産業の一つと位置付け、「日野川の森林木材団地」を中心に各種製材品をはじめ、木材加工業にも積極的に取り組んでいる。一方で、過疎化、林業就業者の高齢化も進んでいるため、豊富な森林資源を将来にわたって維持管理・活用していくことが難しい状況に直面している。

大建工業は、主力工場の一つである岡山工場で製材端材などの木質チップを有効活用した製品を製造するなど、木質資源を有効活用する事業を運営している。また、同じく主力事業として手掛ける木質の床材、ドアなどの内装建材において、国産材の積極的な活用に取り組んできた。

FIT導入後のバイオマス発電増加などの影響により、木材チップの安定確保の重要性がこれまで以上に高まっている。これに際し、大建工業は2016年度から岡山工場近隣エリアでパートナーとの協業を含めた具体的な取り組みについて、様々なかたちで検討を進めてきた。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

前後の記事

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.