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大阪ガス、自社施設間で電力を相互融通 ネガワットは調整力として提供

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大阪ガス、自社施設間で電力を相互融通 ネガワットは調整力として提供

大阪ガス酉島地区特定供給のスキーム概要

大阪ガスは25日、グループ会社の工場・研究所等として活用する大阪ガス酉島地区(大阪市此花区)において、自営線を用いて各施設間の電力を融通し地区全体の省エネにつなげる、特定供給の取組みを1月より開始したと発表した。

自営線を新たに敷設し、既存のコジェネレーションシステム試験機で発電した電力と系統電力を組み合わせて、地区内の各施設間で融通することで、同地区全体のエネルギーコストを低減する。

同社では30年以上前から、都市ガスを燃料に発電し、同時に発生する熱エネルギーを空調などに利用する、コジェネレーションシステム(以下、コジェネ)を販売しており、現在158万kWのコジェネを顧客が採用している。これまでは、主に1件の顧客ごとにコジェネを設置して電気と熱の供給を行ってきた。

今後は、本件で習得した知見を活かして、複数の顧客が集まる工業団地等において、コジェネの導入とともに特定供給を活用したエネルギーソリューション提案を展開していく。これによりコジェネ市場のさらなる拡大を図り、顧客先での省エネ・CO2削減に貢献していく考えだ。

また同社は大阪ガス酉島地区や複数の工場等の顧客から得られるネガワット(節電電力)を調整力として送配電事業者に提供する。

デマンドレスポンスで関西電力の調整力もカバー

大阪ガスでは、2015・2016年度にそれぞれデマンドレスポンスにかかる実証事業に参画し、段階的にネガワットを扱うための技術基盤の整備、運用ノウハウの蓄積を行ってきた。

2017年4月より、送配電事業者が周波数制御・需給バランス調整に必要な調整力を公募により調達することとなり、調整力の入札対象は電源によるものだけでなく、ネガワットによるものも対象になっている。

同社は、関西電力による2017年度の調整力公募(対象メニュー:電源I'厳気象対応調整力)において、複数の需要家のネガワットを束ねる事業者(ネガワットアグリゲータ)の落札候補者として選定されており、大阪ガス酉島地区は大阪ガスが束ねるネガワット拠出需要家の一つとして登録されている。

同社は今後のネガワット市場の拡大を見据え、この公募への入札を通してデマンドレスポンスサービス(電力需給ひっ迫時等に電力需要を減らした顧客にその対価を支払うサービス)に積極的に取り組んでいく。

デマンドレスポンスの実施イメージ

デマンドレスポンスの実施イメージ

特定供給とは

特定供給とは、電力の供給者と需要者に密接な関連性がある場合に、両者が合意した契約に基づいて自営線を用いた電力の供給を行うことを認めている制度。2012年に、供給先の需要に対して保有すべき発電設備(=自己電源)の比率が100%から50%に緩和され、2014年には、契約により特定した発電設備等も自己電源として認められることとなるなど段階的に規制緩和が行われている。同社によると、本件は、2012年の特定供給の要件緩和以降、関西で初めての特定供給案件となる。

大阪ガス酉島地区は、旧大阪ガス酉島製造所エリアで、現在は、グループ会社である大阪ガスケミカルの工場・研究所、および大阪ガスの各種研究開発拠点等として活用している。本件では、大阪ガスファシリティーズが特定供給者となり、大阪ガスおよび大阪ガスケミカルと特定供給に関する契約を締結している。

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