フジクラと日本ガイシ、メンテナンスフリー電源開発　色素増感太陽電池を使用

光ファイバーや電線、ワイヤーハーネス等を製造する非鉄金属メーカーのフジクラ（東京都江東区）は8月23日、日本ガイシ（愛知県名古屋市）およびベルギーの企業e-peas社と共同で、環境発電デバイスである色素増感太陽電池（DSSC）を用いてメンテナンスフリー化した電源を開発し、評価サンプルの提供を開始したと発表した。

今回、開発された電源は、フジクラ社のDSSCと、電圧変換IC・蓄電素子を一体にしたもので、安定的にDC3Vを出力する薄型・メンテナンスフリー電源である。同社によると、既存電池を電源に置き換えたことで、IoT機器の電池メンテナンスがなく、途切れないデータ通信を長期動作させることができ、よりきめ細やかな多点の遠隔センシングの実装を実現できるという。