国際海運のGHG排出削減目標、先進国と途上国で認識の相違が浮き彫りに

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国際海事機関(IMO)の第78回海洋環境保護委員会が 6月6日~10日にかけて、ウェブ形式で開催された。国際海運の温室効果ガス(GHG)排出削減目標については引き続き議論を進め、2023年に採択することなどが合意された。遅くとも2050年までにGHG排出をゼロにすることを念頭に、具体的な目標設定するという提案は、今回の会合で採択されなかった。

IMOは2018年に「GHG削減戦略」を採択。この戦略では、(1)2030年までに輸送量あたりのCO2排出量を2008年比で40%以上削減、(2)2050年までにGHG排出量を2008年比で50%以上削減、(3)今世紀中なるべく早期に排出ゼロ、とする目標を設定するとともに、同戦略を2023年夏に改定することが合意されている。

途上国、「GHG2050年ゼロ」に慎重

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