理研ら、水中で60分以上の駆動可能な超薄型有機太陽電池を開発

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 水中でも長時間駆動する超薄型有機太陽電池(出所:理化学研究所)
水中でも長時間駆動する超薄型有機太陽電池(出所:理化学研究所)

理化学研究所らの国際共同研究グループは2月1日、耐水性を改善し、水中でも60分以上の連続駆動が可能な超薄型有機太陽電池(厚さ3マイクロメートル)を開発したと発表した。陽極を構成する銀と、発電層との界面に酸化銀を採用することで、耐水性と超柔軟性を備えた有機太陽電池を実現した。

「正孔輸送層フリー」の有機太陽電池を作製

研究グループは今回、陽極を構成する銀を酸化させると通常の銀よりも仕事関数(物質表面から1個の電子を無限遠まで取り出すのに必要な最小エネルギー)が増加することに着目。

有機太陽電池を大気中で24時間加熱処理し、陽極と発電層との界面において銀を酸化させ、陽極と発電層との界面に酸化銀を配置することで、発電層から陽極に正孔を効率的に輸送できる「正孔輸送層フリー」の有機太陽電池の作製に成功した。

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