【米国】燃料電池を搭載した小型航空機、試験飛行を実施

燃料電池システム開発大手の米プラグパワーは3月2日、ワシントン州のグラント郡国際空港において、同社の燃料電池ProGenシリーズを搭載した小型航空機が飛行したことを発表した。
水素を燃料とした航空ソリューションを開発するスタートアップ、ユニバーサル・ハイドロゲンの主導で、燃料電池を搭載した航空機のテスト航行を実施。グラント郡国際空港を離陸した後、15分間飛行し、最高高度は3,500フィート(約1,067メートル)に達した。
両社は今後2年間にわたり試験飛行を行っていく。2025年には、56人乗りの小型航空機を水素燃料電池で飛行可能となるように改造し、2025年の旅客サービス開始を目指す。
燃料電池搭載には後付けコンバージョンキットを使用
テスト飛行をした航空機には、航空用に改良されたプラグパワーの燃料電池、ProGenが採用された。ProGenは、小・中・大型の車両用から航空機用に改良が可能。航続距離が比較的長く、CO2を排出せず、重量やコストも低く抑えられるという。
さらに燃料電池搭載には後付けコンバージョンキットを使用するため、既存の航空機で対応できる。また、既存の貨物ネットワークを使用するため、世界中の空港で水素充填が可能だという。
プラグパワーのCEO、アンディ・マーシュ氏は、「当社は、ユニバーサル・ハイドロゲンの航空史における重要な一日に参加できることを誇りに思う。これまで述べてきた水素はCO2排出削減に貢献しながら航空機などに電力を供給できるということを証明できた」とコメントした。
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