商船三井、久米島で「海洋温度差発電」の実証事業 26年商用化目指す

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沖縄県久米島町での「海洋温度差発電」実証試験設備(出所:商船三井)
沖縄県久米島町での「海洋温度差発電」実証試験設備(出所:商船三井)

商船三井(東京都港区)は沖縄県久米島における、海洋深層水を活用した「海洋温度差発電」(Ocean Thermal Energy Conversion/OTEC)の商用化に向けた実証事業に参画している。同設備は国内で唯一存在するOTEC実証設備。2026年をめどに、世界初となるOTECの商用化を1MW級の規模で実現させることを目指している。3月24日、同事業の進捗について発表した。

OTECは海面における表層の温水と、深海の冷水の温度差を利用して発電する。水深600m以深の海域から海洋深層水を汲み上げ、表層水との温度差でエネルギーを取り出す。気象に大きく左右されないため、24時間安定的に発電可能で発電量を予測できる。発電で使用した海洋深層水でも十分低温であり、水質も変化しないため、水産や農業、空調利用など、様々な分野で二次利用できることも特徴だという。

環境省実証事業に採択 海水からの大規模熱回収技術を確立へ

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