22年のメタン排出削減は「不十分」 IEA、エネ産業へ対策求める

国際エネルギー機関(IEA)は2月21日、メタン排出に関する報告書「Global Methane Tracker」を公表した。2022年の世界のメタン排出量は依然として高く、エネルギー産業によるメタン排出削減のための努力が不十分であったとの見解を示した。
報告書によると、2022年に大気中に放出されたメタンは、世界のエネルギー産業によるものが1億3500万トンを占めており、過去最高の排出量を記録した2019年をわずかに下回ったに過ぎないという。現在、エネルギー産業は、人間の活動に起因する総メタン排出量の約40%を占め、農業に次いで2番目となっている。