竹中工務店、バーチャルセンサー+デジタルツイン技術で空調制御 省エネ化

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(出所:竹中工務店)
(出所:竹中工務店)

竹中工務店(大阪府大阪市)は3月9日、日本で初めて、バーチャルセンサーを活用し、デジタルツイン上の仮想空間で行われたシミュレーションにより、実際の空調制御を行うシステムを開発したと発表した。同技術を「名古屋市国際展示場新第1展示館」(愛知県名古屋市)に初適用した。通常の方式と比較して空調消費エネルギーを約30~70%程度削減できるという。

バーチャルセンサーは、空調機の給気温度や給気・還気風量、サーモカメラから得られた人体・ブースといった発熱体の表面温度などから得られた実空間のリアルタイム計測データを基に、シミュレーションにより温度・風速などを推定する。通常の方式では空調機の給気温度の実測値や壁面センサーなどで制御を行うが、同システムでは、シミュレーションのために作成したメッシュの数だけ空間センサーを生成できる。これによりきめ細かな空間制御を実現する。今回は約73万メッシュ(約2.0m×1.5m×0.35mグリッド)のバーチャルセンサーで制御する。

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