産総研、熱流・垂直方向に発電する材料を開発 新規熱電モジュールへの応用も

産業技術総合研究所らの研究チームは2月9日、温度差と電流の向きを直交させることのできる特異な熱電材料(ゴニオ極性材料)の開発に成功したと発表した。電極界面が劣化しないメンテナンスフリーな新規熱電モジュールへの適用が期待される。
「高耐久性熱電モジュールの実用化への重要な成果」
ゴニオ極性が実験的に観測されている物質は数年前まで10種程度にとどまり、実用化を可能にする高性能材料の開発には至っていなかった。
研究グループは今回、キャリア密度を精密に制御したMg3Sb2とMg3Bi2の単結晶を作製し、熱流と発電方向が直交する「横型」熱電モジュール実現につながる極めて特異な性質でであるゴニオ極性を発見した。
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