ENEOS、豪州に水素キャリアMCHの製造実証設備を稼働 再エネで製造

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実証プラント(出所:ENEOS)
実証プラント(出所:ENEOS)

ENEOS(東京都千代田区)は1月30日、豪州クイーンズランド州において、独自技術により水素キャリアの一種であるメチルシクロヘキサン(MCH)を製造する実証プラントの開所式を行った。2月から運転を開始する。同社は再生可能エネルギー由来のMCH(グリーンMCH)の大量製造に向けて電解槽の大型化に取り組んでいる。同実証プラントの運転はその一環として実施する。

開所式の様子。(左から)小野在ブリスベン総領事、ENEOS宮田副社長、クイーンズランド州政府マイルズ副首相、クイーンズランド州政府デブレニ水素大臣、NEDO釘宮PM(出所:ENEOS)
開所式の様子。(左から)小野在ブリスベン総領事、ENEOS宮田副社長、クイーンズランド州政府マイルズ副首相、クイーンズランド州政府デブレニ水素大臣、NEDO釘宮PM(出所:ENEOS)

実証期間は9月までの約8か月間。同社が独自に開発した、低コスト型有機ハイドライド電解合成法(Direct MCH)を活用する。今回技術開発に成功した150kW級の中型電解槽は、面積3m2の電極を積層したもの。工業的に使用されるサイズで最大に近い電極におけるMCH製造の効率化を実現したとしている。なお、2021年の実証で使用した電解槽の約200倍に相当するという。

中型電解槽と250kWの太陽光発電設備を組み合わせてグリーンMCHを製造

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